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人生の勝算 (NewsPicks Book)(前田 裕二著 2017年 幻冬舎)~人生のコンパスが人生を変える

こんにちは。荻原です。

今回は、書籍「メモの魔力」で有名な株式会社SHOWROOM代表取締役社長である前田裕二さんの著書「人生の勝算」について、お話しします。

 

突然ですが、皆さん夢は持っていますでしょうか?

子供の頃から持っている人、最近できた人、あるいはなかなか巡り会えずに悩んでいる人もいるかもしれません。

この「夢」を語る場合、絶対に外せないのが、前田裕二という人物です。
前田さんは、8歳で母親を亡くすという辛い経験をしながらも、小学生の頃から路上ライブでお金を稼ぎ、外資系証券会社やDeNAを経て、株式会社SHOWROOMを務めています。この波乱万丈な人生を通じて、彼は多くの人々に勇気と希望を与えています。

本書のタイトル「人生の勝算」というフレーズからよくあるビジネス書という印象を持つかもしれません。しかし、前田さんは自身の経験から、誰もが人生で勝算を持てると確信しています。

ゆえに、この本は、単なる成功哲学書ではなく、前田さんの人生そのものが詰まっていると言えます。

今回は、この「人生の勝算」から、特に重要だと感じた部分をお伝えしていきます。皆さんの人生に、新たな視点や気づきをもたらすきっかけになれば幸いです。

目次

    1. 「人生の勝算」とは何か


    前田さんは、本書で次のように語っています。

    世間との競争にとらわれずに、他でもない、自分の運命と真剣勝負で向き合って欲しい。人ではなく、運命に負けないでほしい。(前田裕二、人生の勝算、1版、幻冬舎、2017年、239p、p4)

    この言葉には重みがあります。人生の勝算とは、他人との比較ではなく、自分自身との戦いに勝つことなのです。

    前田さんは、人生で勝算を持つために必要な3つの要素を挙げています。

    1. 絆の力
    2. 努力の重要性
    3. 人生のコンパスを持つこと

    「絆の力」は周囲の人たちとの絆を意味しています。努力は言わずもがなですよね。では、「人生のコンパス」とはなんであるのか?

    前田さんはこう語っています。

    自分の進む道は、現時点で少なくともこれで間違いないと言える、信じ切れる、というところまで見極め作業を徹底すれば、モチベーションは身体から湧いてきます。(前田裕二、人生の勝算、1版、幻冬舎、2017年、239p、p144)

    つまり、自分の価値観に徹底的に向き合うことで、人生の指針となるコンパスを形成するのです。

    そして、そのコンパスがあるからこそ、困難に直面しても立ち止まることなく前進できるのです。

    2. モチベーションの本質


    あなたは日頃から何にモチベーションを感じていますか?

    思わずドキッとしてしまう質問ですね。
    前田さんの驚異的な努力を支えているのは、強いモチベーションです。しかし、そのモチベーションは単なる熱意だけではありません。

    僕はビジネスや勉強が大好きです。なぜなら、正しい方法で、やればやるだけ「必ず」成果が出せるから。成果が出ない時は、方法が正しくないことがほとんどなので、また戻って方法論のチューニングをすれば良い。(前田裕二、人生の勝算、1版、幻冬舎、2017年、239p、p176)

    この言葉から、前田さんのモチベーションの源が見えてきます。それは、明確な目標と、その達成に向けた正しい方法論の組み合わせなのです。

    さらに、ここに「見極め」が掛け算されることで、そのモチベーションは何倍にも高まります。多くの人は、モチベーションだけに頼った結果、動き出さないか、動き出したとしても「見極める」作業を疎かにし、とりあえず…で行動をしてしまいます。しかし、それでは長続きしません。それは、自分の人生という大きな航海に、方角を示すコンパスも持たずに乗り出しているようなものだからです。

    もしも、普段の業務に熱意を感じていない、モチベーションが低下してきていると感じたのなら、それは人生のコンパスを調整し直すサインかもしれません。

    ただ、中には「どうすれば自分自身のコンパスを見つけ出せるのか」と悩む人もいるでしょう。そこで、本書では一つの提案をしています。

    それは、「休日に紙とペンを手に1時間程度、誰にも邪魔されない空間で自分と向き合ってみる」というものです。自分の好きな食べ物、好きな場所から始まり、好きな働き方、嫌いな働き方、人生で成し遂げたい夢や叶えたい理想などを、自分との対話を楽しみながら書いていきます。
    これは時間が経過するごとに変わってくるものです。例えば、営業として仕事をした結果、より一層人とコミュニケーションを取りたくなった人もいれば、反対に前面に立つのではなく、裏方でサポートをするのが向いていると感じた人もいるでしょう。

    人生は、長いようで短いものです。
    しかし、紙とペンがあれば、明日から人生のコンパスを手に入れることは可能です。この機会に、あなた自身のコンパスを見つけ出してみるのはいかがでしょうか。

    3. おわりに


    いかがでしたでしょうか。

    「人生の勝算」を読み終えると、自分も何かを成し遂げられるのではないかという大きな勇気が湧いてきます。前田さんの言葉を借りれば、

    「夢は全力で手を伸ばした1mm先にある」
    (前田裕二、人生の勝算、1版、幻冬舎、2017年、239p、p176)

    「人生に失敗したり、夢破れた人たちの多くは、諦めたときに、実はどれだけその夢に近づいていたか、気づかなかった人達である。」
    (前田裕二、人生の勝算、1版、幻冬舎、2017年、239p、p176)

    この言葉には、深い洞察が込められています。私たち一人一人が、自分だけの「人生のコンパス」を見つけ、絆を大切にしながら努力を重ねていけば、きっと人生に勝算を見出すことができるはずです。

    皆さんも、自分の人生と真剣に向き合い、勝算を掴む第一歩を踏み出してみませんか?それが、あなたの人生を大きく変える転機となるかもしれません。
    また、そこで見つけた夢が、どんなに大きな夢でも、あなたがその夢に向かって全力で手を伸ばし続ける限り、いつかはその1mm先にたどり着くことができるのです。
    今この瞬間から、自分だけの「人生の勝算」を見つける旅を始めてみてはいかがでしょうか。

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    荻原エデル

    社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!最近は動画編集も始めました。
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