3つの世界(山口 揚平著 2024年 プレジデント社)~ 進化する3つの世界に備えよ〜
こんにちは。荻原です。
今回も引き続き、トップセールスの本棚をインタビュー形式でお届けしていきます。本日、インタビューに答えてくださったのは、現役マネージャーでありアルヴァスデザインを昔からサポートしてくれている松下さんです。
営業パーソンとして必要な時代の変化の理解に役立つ一冊として「3つの世界」をご紹介頂きました!是非、ご一読ください。
目次
荻旗:本日はお時間をいただきありがとうございます。今回ご紹介いただく本についてお聞かせください。
松下:今日ご紹介したいのは、山口揚平さんが書かれた『3つの世界』という書籍です。プレジデント社から2024年2月29日に出版された比較的新しい本です。実はこのインタビューでご紹介しよう考えていた書籍が3冊ほど候補としてあったのですが、これが一番面白いと思いました。
荻旗:なんと!それは期待大ですね!
2. 書籍「3つの世界」には具体的にどんな内容が書かれていますか?
松下:この本は、時代の変化とともに大きく分けて3つの世界が生まれているということを教えてくれています。
一つ目は「キャピタリズム」です。これは私たちがよく知っている資本主義の世界です。この世界では、主に「お金」や「地位」が重視されます。
二つ目が「バーチャリズム」です。「仮想空間」や「SNS」などのオンライン世界を指します。
三つ目が「シェアリズム」で、これは「地域密着型のコミュニティ」や、「共有経済」を重視する世界です。
荻旗:具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?
松下:「キャピタリズム」は従来の「お金」中心の世界観です。ただ、著者はこの世界が徐々に衰退していくと予測しています。
次に、「バーチャリズム」は、SNSのフォロワー数や仮想空間での認知など、オンライン上での影響力が価値を持つ世界です。ここでは「信頼関係」や「創造性」が重要になります。
「シェアリズム」は、地域コミュニティの中での関係性や信頼が重要視される世界です。
著者は、これまでキャピタリズム一辺倒だった社会が、これら3つの世界に分かれつつあると主張しています。
荻旗:なるほど。それは確かに興味深い内容ですね。
3.書籍「3つの世界」で一番印象に残ったエピソードは?
松下:後半に出てくるのですが、「意識の7つの次元」という概念が非常に面白かったです。作者は、1次元から7次元まで、人間の意識レベルを分解して説明しています。次元の上昇に伴い、意識の範囲や深さが変化するというものです。
具体的に紹介しますと、
- 1次元は自分だけの世界を生きる次元
- 2次元は「理解」で生きる世界を生きる次元
- 3次元は 世界を5感で知覚して生きる次元
- 4次元は 世界を規律的に生きる次元
- └過去・現在・未来を意識しながら生きる次元
- 5次元は世界を肯定して生きる次元
- └量子物理学的な考え方で、可能性の重ね合わせのような次元
- 6次元は世界を選択して生きる次元
- └多世界解釈的な考え方で、選択によって世界が分岐するという次元
- 7次元は宇宙を創造して生きる進化の次元
とこのような感じです。
次元があがるごとに、少し複雑で理解が難しいですね。
ただ、書籍の中では図を使いながら、理系的・文系的・宗教的な観点からも解説を加えており、非常に興味深いなと思いました。
荻旗:なるほど。次元というのは非常に難解な概念ですね。具体的には、日常でどのように活用していけば良いでしょうか?
松下:これは、多様なステージを認識するのに役立つと思っています。社内外問わず、仕事のやり取りをする際に、意志疎通がうまくいかなかったり、価値観がぶつかることなんかがあったりしますよね…。その際に、多様な次元があって、その中のどの地点から、この発言は来ているんだろう?といったような形で一旦、客観的に見ていくのです。すると、相手を受け止めやすくなるだけでなく、相手への理解も深くなるのではないかと思っています。そんな風に活用していくと良いかなと思います。
4. 書籍「3つの世界」はどんな人におすすめしますか?
松下:どの世代の方であっても、今後の社会の動きを先読みする上で参考になると思います。特に、現在のSNS中心の文化や、シェアリングエコノミーの台頭を考えると、著者の予測は一考の余地があるように感じています。
自分がどの「世界」に属しているのか、また、今後どの「世界」に属していきたいのかを考えるきっかけになると思います。また、社会がどう変化しているのかを客観的に理解する助けにもなると思います。
荻旗:確かに若いうちから世界全体の方向性やトレンドが見えていたら、アクションが取れやすいですもんね!
5. 最後に書籍「3つの世界」の魅力をまとめてください!
松下:この本の魅力は、現代社会の変化を独自の視点で捉え、未来の社会像を大胆に提示している点です。「3つの世界」という概念は、私たちが日々感じている社会の変化を整理して理解するのに役立ちます。
また、「意識の7つの次元」という考え方は、自己の成長や社会の進化を考える上で新しい視点を提供してくれます。確かに難解な部分もありますが、それゆえに読者に新しい思考の枠組みを提供し、自分の立ち位置を考えさせてくれる点が大きな魅力だと思います。
社会の変化に興味がある方、自己の価値観を捉え直したい方、そして未来の社会のあり方を考えたい方におすすめの一冊ですね。
荻旗:まとめていただきありがとうございます!私も俯瞰してこの世界全体を見てみたいので、購入して読んでみようと思います。
本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒3つの世界
【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。
荻原エデル
社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!最近は動画編集も始めました。
趣味は筋トレ、空手、映画鑑賞、読書。インドア人間です。
keiko matsushita
株式会社アルヴァスデザイン・マーケティング担当。
大学卒業後、大手電機メーカーでシステム営業を経験。
2014年よりアルヴァスデザインへ参画。
旅と犬をこよなく愛する1児の母。