シンギュラリティ・ビジネス(齋藤和紀 2017年 幻冬舎新書) これからのテクノロジーの全体像を把握しよう!
こんにちは。石井です。
2045年…
この年は何の年でしょうか。ピンと来る方はいらっしゃいますか?
この年は、世界的に有名な天才未来学者カーツワイルが「シンギュラリティ」と呼んだ年です。
シンギュラリティとは、「テクノロジーの進化のスピードが無限大になる」ということを意味しており、「人間の能力が根底からくつがえり変容する」レベルの現象をいいます。
「え…ホント?」
そう思われた方も多いと思うので、コラムの中でテクノロジーの具体的な事例も含めてご紹介させていただきます。
本著は、弊社のパートナーでもある齋藤和紀氏が書かれた本です。最近では、DXを中心とした講座も多く行っています。
少しでもテクノロジーへの理解が深まれば嬉しく思います。
1. ここまでテクノロジーは進化している
テクノロジーはいまどのくらい進化しているのでしょうか。
最近iPhoneでも翻訳アプリがデフォルトで入りました。これまで長い間使用されていた紙の辞書から電子辞書に切り替わったのが数年前…
そこから自動翻訳機能は一気に進化して、iPhoneにデフォルトで入るほどになりました。しかも無料で使えます。
他には、深センという町をご存知でしょうか。中国にあるハイテク企業が集まる都市です。2018年に、私も訪れたのですが、その時すでに大半のバスやタクシーが電気自動車でした。とても町の空気がキレイであったことを覚えています。
また囲碁の世界チャンピオンよりも強いAIが誕生したことをご存知でしょうか。実はその後すぐに、世界チャンピオンに勝ったAIは、また別のAIに完敗しました。そのくらいテクノロジーの進化は早いのです。
2. テクノロジーの進化がもたらす無料化という概念
テクノロジーが進化することによって起きる現象の1つに無料化というものがあります。
先ほどお伝えさせていただいた「辞書」をはじめ、数十年前まで高級品であった「電卓」、一家に1つはあった「広辞苑」や「百科事典」など、どんどん無料化されています。
気軽に使っているカメラも、昔は数十万円しないと買えないようなカメラのクオリティを越えているものさえあります。
我々の意識しないうちに、テクノロジーの進化は急激に進み、どんどん生活に密接になり、そして最終的には無料化されてきたのです。
3. これからの時代に求められる俯瞰(ふかん)力
では、このような時代の中で我々に求められる力とは何でしょうか。
齋藤氏は、「俯瞰力」というものをあげています。
この記事をお読みいただいている方の多くは営業パーソンだと思います。私も営業の一人として、テクノロジーひとつひとつの専門性を磨き上げることはとても不可能です。
ここで大切になってくるのが、テクノロジーの大きな流れを理解することです。その上で、どのテクノロジーの進化が大きく自分のビジネスやお客様のビジネスに影響するかということを理解することです。
アメリカの経営学者フィリップ・コトラーが提唱した外的環境を把握するためのフレームワークにPESTというものがあります。
Politics :政治
Economy :経済
Society :社会
Technology :テクノロジー
これらの4つは、我々が影響を与えることができない(我々の努力で変えることが極めて難しい)外的環境になります。
その4つのうちの1つにあるのがテクノロジーです。
だからこそ、特にご自身のビジネスに関連するテクノロジーの大枠は俯瞰できるようにしましょう。
4. おわりに
本著には、数多くのテクノロジーの事例が掲載されています。
その中で、ご自身のビジネスに関連するものを見つけ、定期的に変化をウォッチするということから始めてみるのはいかがでしょうか?
本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒シンギュラリティ・ビジネス
【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。