ALVAS JOURNAL

トヨタの会議は30分(山本大平著 2021年 すばる舎)~根回しや段取り力はもういらない~

こんにちは、土岐です。

「営業職って、すごく忙しい…」
こんなイメージはありませんか?

私は営業として働く中で、業務に追われ、月300時間を仕事に費やした時期もありました。

忙しさの正体…
本当に必要な仕事だけで、忙しいのでしょうか。

例えば
・実施目的がわからない定例会
・ただ、話を聞いているだけの会議
・部下を見守るだけの商談
…などなど

本来であれば必要のない会議や商談への参加のオンパレードで業務に追われていませんか?

そんなあなたに、本日は「トヨタの会議は30分(山本大平著 2021年 すばる舎)」をご紹介します。
>トヨタの会議は30分

時短に役立つ仕事術

年間で300時間の追加があると、営業はどのような仕事ができるでしょうか。

300時間とは、一日の労働を約8時間と設定すると、37.5日分です。つまり、2か月分の労働時間を指します。

この300時間を、会議の一工夫だけで捻出できるとしたら…。どうでしょう?その会議のやり方を知ってみたいとは思いませんか?

ただ、残念ながら、そのやり方は、驚くほど単純明快なのです。

「会議は30分!」と決めるだけです。

本書によると、トヨタでは「会議は30分!」と口酸っぱく言われるそうです。

多くの日本企業では、会議の所要時間を「1時間」で設定しているのではないでしょうか。

「この会議はいつも長引くから…」「この会議は、ずっとこの時間だから…」などと言って、最初から2時間確保されているケースもあると思います。

そうすると、本来30分で終了できる内容も、1~2時間かけて会議することになるのです。

ここで、先ほどご提示した300時間を、実際に試算してみます。

1日3回会議があると仮定して、年間約600回。

1時間会議をした場合は、600時間費やしますが、

いつもの会議を30分にできれば、300時間(=2カ月間の平日労働時間に相当)の短縮につながります。

もちろん、議論が白熱して30分で終わらない会議もあるでしょう。

その場合に備えて、会議は立て続けにはセットせず、空白の30分を用意するそうです。

そして、会議の終了時には「次、何を話し合うか」を決めて終了することで、スムーズな会議運用が実現します。

本質思考

日本企業には忖度文化が蔓延っています。

・上司の発言に「あれ?」と違和感を抱いても、これまで築いてきた関係値を壊すのが怖くて、指摘できない。

・チームの空気が「もうこれで良いよな」となっているので、「ちょっと、それは違うんじゃないかな…」と思っても言えない。

その結果、違和感が大きく膨らみ問題としてあらわになる。

こんな現象は、どの会社でも起こっているのではないでしょうか。

トヨタでは、「空気を読まない覚悟を持つ」という企業文化があるそうです。

相手に同調することではなく、人とは違う気づきやアイデアをどんどん提案して上書きし合うことが「仕事」だと私は思います。(引用)

あえて空気を読まず、むしろ空気をぶち壊しにいく姿勢が本質的な仕事をする上で重要だと考えられているのです。

とあるご年配の役員の方から、「いいやつと、できるやつは違います」と言われたことがあります。(引用)

空気を読む力は、当然備えつつ、あえて空気を読まないで、本質を問う直言をする。

しかも、上手に話を進めて不要な人間関係の摩擦は起こさない。

この姿勢は、これからの日本企業の成長の上で、求められるスキルになっていくはずです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

無駄な会議時間を短縮し、本質的な仕事ができれば、よりプライベートの時間を充実させ、人生をさらに充実させることができると思います。

ご紹介した内容があなたにとって、少しでも効率的に仕事をするヒントになれば嬉しいです。

本記事でご紹介したのは本書の一部です。

トヨタの最速・骨太のビジネスコミュニケーション術をもっと知りたい方は、ぜひ購入してみてください!

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