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苦しかったときの話をしようか (森岡 毅著 2019年 ダイヤモンド社)第二回:人生の目的

 

こんにちは、高橋です。
今回は、「苦しかった時の話をしようか」という本をご紹介します。

この本は、日本のマーケター兼実業家としてご活躍されている森岡毅氏の書籍です。
有名なストーリーとしては、USJの再建です。数々の戦略を打ち出し、USJの経営を回復させました。

今回は、森岡氏の書籍から第二弾として、「人生の目的」について考えてみたいと思います。
前回の「キャリア」を先にお読みいただきたい方は、下記からお読みください。
→苦しかったときの話をしようか (森岡 毅著 2019年 ダイヤモンド社)第一回:キャリアとは?

目次

     

    ■キャリアを構築するために

    前回のコラムでは、キャリアのお話を中心にお伝えしました。

    キャリアとは、自分が生きてきた軌跡です。その軌跡をより良いものにしていくためには、森岡氏は「20代の頃は、死に物狂いで働くことが大切」という言葉を記しています。

    私の20代も、まさにがむしゃらに仕事をしました。そのため、とても共感できるお話で、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと感じました。

    また、がむしゃらに働くことに加えて、「どのような人生を送りたいのか」という人生の目的を考えることも大切です。

    これは、すぐに思いつくものでもないでしょう。ずっと考え続ける必要があります。

    ■人生の目的を見よう


    自身のキャリアを見つめる際に、人生の目的を考え抜くことも忘れてはいけません。

    人生を通して、成し遂げたいことは何か。なぜ、それを成し遂げたいのか。

    ぜひ、自分に問いかけ続けてみてください。

    これによって、生まれるものが一貫性であり、納得した自分のキャリアの礎になります。

    私自身のキャリアを振り返った時にも、「最初から一貫性があったか?」と問われると、素直にYESとは言い切れません。

    新卒で入社したファンケルでは、化粧品の開発をしていました。当時の私の心の中は、一貫性どころか将来に対する漠然とした不安でいっぱいでした。

    その気持ちに蓋をするかのように、平日は全力で目の前の仕事に打ち込み、週末はビジネススクールに通って様々なバックボーンのクラスメートと触れ合っていました。

    がむしゃらに突き進んでつかんだものは、自分が何にワクワクするのかという認識です。

    私は、社内で上司や関係部署から高い評価を受けるよりも、一人のお客様からいただく「ありがとう。」という言葉が、圧倒的に心に響きました。

    また、社外の様々な方のお話を聴くことによってキャリアの築き方という観点でも視野が広がりました。

    このような道のりを経て、自分自身の人生の目的が見えてきたように感じます。

    そんな中で、私は、学習を通して仕事を楽しくしていけるようなそんな「場づくり」に強い関心を持つようになりました。

    その分野に近づくためにすべきことは何か?を考えてみると、それは化粧品開発という仕事を続けることではなく、人材ビジネスの領域で営業職としてキャリアをスタートさせることでした。

    この道に進めば、世の中に影響力を発揮できるのではないか、いや、影響力を発揮して見せたい…!と強く思うようになりました。

    20代後半にしてようやく見えてきた人生の目的ですが、今日でもその気持ちは変わっていません。

    まとめると、人生の目的を考える上で、目の前の仕事に全力で取り組むこと、そして社外の方々と触れ合うこと、これらは人生レベルでの大きな糧になります

    ■自分の軌跡をどう活かすか?


    未来に向けた話をすることは、ワクワクしますしとても楽しいものです。

    転職経験がある方は、次の会社での活躍を思い浮かべ、高揚感を持って入社することでしょう。

    ただ、私たちが忘れてはならないことは、「自分の軌跡を次のキャリアにどう活かすか?」という問いを考えることです。

    例えば、私はファンケルで研究開発職として採用され、化粧品の処方開発の仕事をしていました。その後、人材紹介の営業をしていましたが、私はこの時に化粧品の開発職に特化して企業の採用支援をしました。

    恐らく、当時の日本で化粧品の開発職に特化した人材紹介をやっていたのは、私一人だったのではないかと思うほど、差別化できていました。

    このように、一見すると離れた職種であっても、「自身の過去のキャリアをどう活かすか」という視点さえあれば、私たちは次のフィールドでも活躍できる可能性が高まるのです。

    ■おわりに


    いかがでしたでしょうか。

    今回は、「人生の目的」をベースに未来をどのように創造していくのかを考えました。私自身は、このコラムを記す中で内省を繰り返し、「人生の目的」を再度考えました。

    「人生の目的」を考えるということに終わりはありませんね。まだ、「人生の目的」が定まっていない方も、考え続けることで何か見つかるはずです。

    次回も、本書籍をベースにして、自身の能力をどのように開発していくのかを考えてみたいと思います。

    気になる方は、ぜひ本書籍を手に取ってみてください。

    本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒苦しかったときの話をしようか

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    ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。

    高橋 研

    代表取締役 CVO
    早稲田大学大学院理工学研究科終了後、株式会社ファンケルに入社。
    その後、30歳を節目に営業の世界に飛び込み、多くの会社の教育支援に携わる。
    2013年株式会社アルヴァスデザイン設立。2018年「実践!インサイトセールス(プレジデント社)」出版。

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