目的ドリブンの思考法(望月 安迪著 2022年 ディスカヴァー・トゥエンティワン社)~5分の目的確認があなたの成果を変える〜
こんにちは。荻原です。
今回は、アルヴァスデザインで勤務しているメンバーより、ビジネスに役立つ「1冊」をご紹介したいと思います。 本日、お話をお聞かせいただいたのは、現役マネージャーでありアルヴァスデザインを昔からサポートしている松下さんです。そして今回ご紹介する本は「目的ドリブンの思考法」です。
目次
1. 書籍「目的ドリブンの思考法」の魅力とは?
荻原:本日は、よろしくお願いします。はじめに、松下さんのおすすめの一冊について簡単にご紹介お願いします。
松下:はい、今回私が選んだのは『目的ドリブンの思考法』という書籍です。著者は気鋭の戦略コンサルタントの望月 安迪氏です。著者がコンサルティングの現場で習得してきた方法論を体系化して詰め込んでいる一冊になります。本書の帯にも「望む成果を得たいならまず目的から始めよう」と書かれているように、目標や目的の設定から実行に至るまでのプロセスをどう進めればうまくいくのか、体系的にまとめられています。
荻原:なるほど。徹底的に「目的」の重要性について語る書籍になっているんですね。
松下:まさにその通りです。
2. 書籍「目的ドリブンの思考法」ではどのような点が特に印象に残りましたか?
荻原:本書を読んで、特に印象に残ったポイントはどんなところでしょうか?
松下:一番印象に残ったのは、「目的を確認することの重要性」について書かれている箇所です。一般的に何か新しい課題に取り組む時に、なにふり構わず、いきなり走り出してしまうことってありますよね。でも、たとえ5分でもいいから、一度立ち止まって目的を確認する時間を取る。これだけで、手戻りが減り、より早く成果が出るんです。結果的に、最初に考えた目的を認識するための5分が、無駄なく成果を生み出すことにつながる、ということが書かれています。
荻原:なるほど。目的を認識するということは、ついつい省略しがちな部分かもしれませんね。そういった意味では、アルヴァスデザインが掲げているフィロソフィーにも通じる部分があると思ったのですが、いかがでしょうか?
松下:はい、そうなんです。アルヴァスデザインが掲げている「目的を捉える」という、フィロソフィーの構成要素の一つが、この本の内容とリンクしていると感じました。さらに言うと、別の視点から目的の重要性を教えてくれたので余計染み入りました。
目的を捉え直すことは本当に大事で、それを改めて考えさせられる良いきっかけになる本だと思います。
2. 本書の核となる「目的ドリブン思考」とは?
荻原:本書の中身について、もう少し具体的に教えていただけますか?
![](https://alvas-design.co.jp/wp-content/uploads/2025/01/img_目的ドリブン_サイクル.png)
引用:目的ドリブンの思考法(望月 安迪著 2022年 ディスカヴァー・トゥエンティワン社)
松下:もちろんです。本書でも特徴的なのは、どの職種でも使える仕事の基本動作を図式化して示している点です。「予測、認知、判断、行動、学習」という5つの要素をサイクルとして示していて、これをぐるぐる回すのが基本動作だと説明しています。ポイントは、このサイクルを綺麗に、スピーディーに回していくためには、「目的」が最も大切だということなんです。
荻原:なるほど。非常にわかりやすいです。
松下:そうなんです。また、その他にも、学習についての考え方も非常に秀逸でした。本書では学習には二つの方向性があると説明しています。一つは「深める学習」、もう一つは「横展開の学習」です。特に、本書の中では、これからの予測不能な時代に必要なのが「横展開の学習」という主張がありました。
横展開の考え方のポイントは三つあります。
まず「未知の目的を抽象化する」、次に「具体的な既知のものを思い出す」、そして「過去の知見を未来につなげていく」というステップです。
荻原:なるほど。興味深いですね。これについて何か例などは書かれていましたか?
松下:報告資料の作成が例にあげられていました。報告資料作成の目的を抽象化すると、「受け手に満足してもらう資料を作る」という本質に行き着きます。この考え方は、料理で「相手の好みに合わせて味付けを調整する」という経験にも通じます。つまり、受け手のニーズを意識して資料を作ることで、成果を最大化できるのです。
荻原:なるほど。日々の経験を別の場面で活かすということですね。
松下:そうなんです。組織としても同じことが言えます。例えば、ある業種での営業の成功パターンを、別のサービスにも展開できるかもしれない。そういった横の学習も必要になってくるんだろうなと強く思わされました。
この横展開の考え方は、意識しないと難しいのですが、習慣化すると自然とできるようになるのかなと思います。私も日々、意識を向けるようにしています。
3. 「目的ドリブンの思考法」はどんな方に読んでほしいとお考えですか?
松下:一番のおすすめは、人生経験が豊富なマネジメントする側の世代ですね。ただ、若手でも十分満足できる内容です。新入社員には少し難しいかもしれませんが、社会人2-3年目くらいになってくると響くと思います。特にこれからリーダーになる方や、課長、マネージャーになっていく人たちは読んでおくと、いい基盤が築かれるのではないでしょうか。
荻原:そうなるとかなりの層の方々が読んでも満足できそうですね。私も興味がある内容なので読んでみようと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。最後に、メッセージをお願いします。
松下:こちらこそありがとうございました。そうですね、まずは「5分の目的確認」を毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。朝や業務開始前に少し時間を取って、「今日のタスクの目的」を考えるだけで、手戻りが減り、成果が出やすくなるはずです。小さな一歩が大きな成果につながると思いますので、ぜひ始めてみてください!
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営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。
荻原エデル
社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!最近は動画編集も始めました。
趣味は筋トレ、空手、映画鑑賞、読書。インドア人間です。
keiko matsushita
株式会社アルヴァスデザイン・マーケティング担当。
大学卒業後、大手電機メーカーでシステム営業を経験。
2014年よりアルヴァスデザインへ参画。
旅と犬をこよなく愛する1児の母。