企業と人材11月号(産労総合研究所)「ドラッカー思想とリーダーシップ教育」
こんにちは。石井です。
今回は、トップセールスの本棚として初めて「企業と人材」という月刊誌を元に、コラムを書きます。
人材育成に関わる方は、本誌をご存知かもしれませんが、営業パーソンの方々は初めて耳にするかもしれません。
私たち株式会社アルヴァスデザインのパートナーであり、マネジメント分野のコンテンツの監修もいただいている藤田勝利氏が11月号に記事を掲載しました。
本コラムでは、こちらの記事内容をご紹介するとともに、ドラッカーとリーダーシップ教育について考えていきます。
新型コロナウイルスの影響で、私たちの仕事の働き方、メンバーとの関わり方など、さまざまなものが大きく変わりました。
そんな今こそ、リーダーシップ教育が重要であり、マネジメントの原理原則としてドラッカーの理論を学ぶ意義があると感じさせてくれる記事でした。
1. リーダーシップとは、資質ではない
まず、藤田氏の記事で目を引かれた言葉が、「リーダーシップとは資質ではない」というメッセージです。
個人的には、リーダーシップといえば何かカリスマ的な存在を想像します。
しかし、藤田氏は、資質ではないと述べています。
では、リーダーシップとは何か?
藤田氏によると、「リーダーシップとは仕事である」ということです。
つまり、リーダーシップは成果をあげるためのものであるということです。 本記事にもドラッカーの言葉が引用されています。
「リーダーシップは資質ではなく仕事である(現代の経営 2006年 ダイヤモンド社)」
2. セルフマネジメントの重要性
では、リーダーシップを発揮してどのように仕事で成果を創出すれば良いのか?
私は、「一貫性(integrity)を持ち合わせ、メンバーの知を引き出し、知を活かす存在である」と解釈しました。
そして、藤田氏がたびたび語っている一貫性(integrity)、これを発揮するためには、自分自身の内なる資源に向き合い、自身の強みや価値観を深く認識する「セルフマネジメント」が重要です。
自分自身のことを理解できていないリーダーは、時や状況によって発する意見や行動にブレが生じます。
しかし、セルフマネジメントができているリーダーには軸があり、自身の強みにフォーカスし、また貢献にもフォーカスできます。
このような意味で、セルフマネジメントはとても重要なのです。
本記事で藤田氏は、「セルフマネジメントとは、自分自身の強みや価値観といった自分の内にある資源を最大限活かしていくこと(一部省略)」と語っています。
このように、まずは自分自身の内側に目を向けて、自分の強みや価値観を知ることが大切です。
3. 新しい未来を切り拓く
現在、世界は新型コロナウイルスによって、大きな影響を受けています。
しかし、私たちはいつまでもこの状況に屈しているわけにはいきません。
リーダーシップを発揮するということは、不満を言い続けることではなく、どのような状況であっても成果の創出に貢献しなければならないからです。
リーダーシップを発揮するということは、いかに苦しい状況であっても、メンバーに未来のビジョンを見せ、同じ方向を向いて走り、メンバーの成長のために視座を高め、そして、人間として成長し合うことだと思います。
そして、信頼されるリーダーとは、仕事ができることも大切であるが、やはり人間性に優れ、フォロワーが付いてくるようなかけがえのない存在なのでしょう。
VUCAと言われている混沌として曖昧な時代である今こそ、新しい未来を切り拓くためにもリーダーシップ教育の重要性が問われていると言えそうです。
4. おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、はじめて「企業と人材」の記事を元にコラムを執筆しました。
これからの時代を生き抜くために、藤田氏のメッセージはとても刺さるものがあり、ぜひ皆さんにもお読みいただくと嬉しく思います。
また、弊社では藤田氏と定期的にイベントを開催しております。
(アーカイブでのご視聴も可能です)
マネジメント分野、リーダーシップ教育にご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
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ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。