エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする (グレッグ・マキューン著 2014年 かんき出版)
こんにちは。荻原です。
本日は、忙しいビジネスパーソンに必須とも言える思考法についてまとめられている一冊を紹介します。
本書は、世界のGAFAに対し、より成果創出できるようアドバイスを行っているグレッグ・マキューン氏によって執筆されました。
(※GAFAとは、Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字のことです)
世界にエッセンシャル思考を広めたエッセンシャル思考の第一人者です。
なぜ、エッセンシャル思考がビジネスエリートの間でトレンドになっているのか?また、営業担当者はどのように活用できる思考法なのか?
1つずつ見ていきましょう。
目次
1. エッセンシャル思考とは
昨今、エッセンシャル思考はビジネスエリートの間でかなりトレンドになっています。その理由は単純明快で、エッセンシャル思考で行動すると成果創出がしやすいからです。
成果創出がしやすいなら、誰もがその思考を試したくなりますよね。ただ、世の中には「成果の出る思考法」というものが数多く存在します。
その中でも、なぜ世界のビジネスエリートがエッセンシャル思考を学んでいるのでしょうか。まずは、その定義から確認しましょう。
エッセンシャル思考とは、
「99%の無駄を捨て、1%の最も大事なことに集中するための思考法」
です。
営業に置き換えて考えてみましょう。
営業担当者として日々活動をしていると、多くの業務をこなします。
しかし、実際に何を基準に会社から評価をされるのかといいますと、下記の2つに該当するケースがほとんどです。
・売上貢献度
・自身の目標達成率
本書では、高いレベルで成果創出をしたいのなら、自分の目標に関係する事柄で、自分が90点以上に感じる仕事のみを行うほうが良いと述べています。
例えば、以下のことに時間を集中投下するべきということです。
・商談用の提案書資料の制作
・新規開拓のためのクライアントの課題の整理
・重要プロジェクトのプレゼン練習
・スキルアップのためのインプット時間
・PCのファイル整理
反対に下記のことに対しては全て排除するべきと言っています。
・意味のない形式上の会議
・1時間に1回のメールチェック
・付き合いだけの飲みニュケーション
これらは、誤解のないように申し添えると、「自分のことだけに集中して、他人からの依頼を全て断りましょう」ということではありません。
また実際には、無駄だと考えていることの全てを排除することは、かなり難しいと思います。
そこで本書で紹介している最強の時間コントロール術について紹介します。
2. 「スケジュールを確認してから連絡します」は 最強の切り返しトーク
結論、仕事を依頼された場合はこう答えるだけです。
「スケジュールを確認してからまた連絡します」
これは、相手の要求を断っている訳ではないので、非常に言いやすい切り返しトークです。
先ほども記載したように、相手からの依頼を全て断るということを、エッセンシャル思考は指しているのではありません。あくまで、即決は避けて、自身のスケジュールや依頼内容を確認した上で動くべきだということです。
特に、私たちは、依頼主が目の前にいるときに、断りにくい傾向にあります。皆さんにも、つい二つ返事でOKをしてしまったが、後々考えてみると、「断りたい…。どう断ろう…。」こんな心境になったことがあると思います。
大切なことは、成果に直結する仕事に時間を割くことなので、一旦「保留」をして後で考えましょう。
つまり、自分が本当に行いたい仕事のためにも、
反射的に仕事を受けるのを止めるようにしましょう。
ということです。
例え相手が上司でも有効なので、仕事が忙しすぎて辛いと感じている人にはおすすめです。
3. お客様との関係強化にも役立つエッセンシャル思考
次に、営業として自身が担当するお客様に対してエッセンシャル思考をどのように活用することができるでしょうか?
お勧めは、お客様が「エッセンシャル思考」で動けているか?外部の視点でフィードバックすることです。
例えば、営業として「お客様に無駄な時間が生じている」と感じた場合は、率直に外部の視点でフィードバックすべきです。
エッセンシャル思考では、「無駄な時間をなくし、成果に直結する行為にフォーカス」します。
しかし、仕事の中で「無駄な時間」を無意識に過ごしていることは多いものです。それは、第三者にフィードバックをもらい初めて、意識することも多いです。
そのため、営業として
・お客様が成果を創出するために投入すべき内容はどこか
・無駄な時間の投資はどこにあるか
ということを確認して、お客様へフィードバックするといいでしょう。
信頼関係の度合いにもよりますが、お客様の中には営業からの異なる視点を求めているケースも多く、よりお客様との関係を強固なものにするきっかけになるかもしれません。
また、製品やサービス差別化が難しくなっている今の時代において、営業がこのような観点で差別化を図ることは重要になってくると言えるでしょう。
4. まとめ:エッセンシャル思考は営業担当者の必須科目
いかがでしたでしょうか。エッセンシャル思考の概要について、ご理解いただけましたでしょうか。
営業担当者としてキャリアを積んでいくことに比例して忙しさは格段に増していきます。部下が増えるだけでなく、目標達成難易度が高くなる可能性が高いからです。
エッセンシャル思考は、そんな忙しさが増せば増すほどより効果を発揮する思考法です。なぜなら、無駄な仕事を排除できるからです。
今日から実践できるので、ぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。