ALVAS JOURNAL

「新・魔法のコンパス」( 西野亮廣 角川文庫) 営業パーソンは自分をブランディングする新時代に突入か!?

こんにちは。株式会社アルヴァスデザインの松下です。

今日は、私がおすすめする一冊をご紹介します。
(※マーケティングの目線から見ても、ぜひ営業パーソンに読んでいただきたいオススメの一冊です。)

西野亮廣氏の「新・魔法のコンパス」です。

「新・魔法のコンパス」( 西野亮廣 角川文庫)

 

「時代が変わっても変わらないルール」と「新しい時代の新しいルール」である2つを押さえながら、しなやかに時代を歩いていくための必読書です。

 

1. 情報アップデートの素晴らしさ(情報アップデートのすすめ)

本作品は、2019年5月に文庫本として発売されています。もともと、ハードカバーで「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」という名前で3年前に出版されています。そのハードカバーを文庫版にしたのが本作?!と思いきや、なんと、リニューアルされています。それも完全リニューアルです。

十分に売れている本なので、ハードカバーのものを単に文庫本にするという発想が一般的だと思います。ところが、この著者・西野氏のこだわりがすごい。

文庫本が発売される時点での役立つ情報に内容を刷新したいと、原稿を一から書き直しているのです。

冒頭でこんな言葉が書かれています。

「この3年で時代は大きく変わったので、3年前の内容を“焼き直し”しただけでは、とても間に合わない。・・(中略)・・今後もこのハイペースで時代がルールチェンジを繰り返すのならば、「どれだけ時代が変わっても変わらない普遍的なルール」を頭に入れておいたほうが、次のルールチェンジに柔軟に対応できるんじゃないかな?というわけで今回は、内容をまるっきり書き直して、まったく別の一冊としてお届けしようと思う」

この心意気に私は脱帽しました。

直近では、私たちに襲いかかってきた新型コロナウイルス。

それを機に生活様式はもちろんのこと、営業スタイルまでも劇的に変化を遂げています。時代の変化するスピードは著しい・・。

そんな中、まさに必要なのが時代に合わせた情報(コンテンツ)なのではないでしょうか。

普遍的な要素は残しながら、新しいものを取り入れていく。この視点を営業でも取り入れていく必要がありそうです。

お客様の情報提供の際にも、「時代に合わせたアップデート」、この小さな努力一つでお客様からの信頼は大きく変わってくるのではないでしょうか。

特に、昨今の進化のスピードはめまぐるしいので要チェックのポイントですね。

2. なるべく誰もが分かりやすい言葉で書く

さて、続いて本を読み進めていくと分かるのですが、なんとも読みやすいのです。

さらっさらっと読める、その割にしっかりとした内容が詰まっている。

これはなぜか、これも著者のたゆまぬ努力にあります。

著者は、日頃からどんな言葉を世間一般で使っているのかをリサーチしているそうです。

例えば、飲み屋で、若者と会話する中で、美容院で、カフェで、電車で、いたるところで耳に入ってくる言葉を聞いている。

自分は知っているが世間では浸透していない言葉は何か?

逆に自分はあまり使わないが、世間ではよく使われている言葉は何か?

この2つを取捨選択して、文章を構成している。これが、読みやすさの秘訣です。

さて、前置きが長くなりました・・(笑)

ここからは、本の中身で特に際立ってご紹介したいと思った2つを取り上げます。

3. その①「機能検索」の時代が終わり、「人検索」の時代が始まった

どうでしょうか?皆さま、なんとなく肌感覚で感じていることではないでしょうか?

今やスマフォやPCで調べものがすぐに出来てしまいます。

本の中では『これまで特別な訓練を受けた人のものであった「技術」や「情報」がインターネットによって地球人全員の共有財産となった』と書かれています。

そうなると、機能や品質や値段で差別化がしにくくなってくるのです。

そこで、現代は同じような機能であれば、では「誰から買おうかな?」という判断軸になる。つまり、人がより注力される時代になったという事が書かれています。

これは注目すべき変化ですね。では、誰から買うの?の「誰」ですが・・

自社(自身)のファンが往々にして製品を買うことになります。

4. その②ファンとは「理念」を支持してくれる人

ではファンとは何ものか?!著書の中でこのように定義されています。

「ファン」というのは「企業やブランドや商品が大切にしている“理念”を支持してくれる人」のことを指す。

「ファン」とざっくり言われると分かりにくいですが、このように定義してしまうと非常に明確です。

さて、上述した2つのことは営業活動においても大きなポイントとなります。

どういうことかというと、お客様は、購買の意思決定をするときに「機能」・「品質」・「値段」の他に「営業がお客様の理念にどれだけ理解し、共感してるのか」という事を見ている可能性があるという事です。

そして「機能」・「品質」・「値段」にあまり大差がないときには、

「理念への共感や、理念に対するアプローチ」というのが大きくかかわりを持つ可能性が高いのです。その時代にすでに突入しているということです。

ここを知っているか否かは、今後の営業に大きく関わりそうな内容ですね!

5. おわりに

いかがでしたでしょうか?

本日は、「新・魔法のコンパス」の中から必見のポイント2つをご紹介しました。

その他にも目からうろこの時代のルールが目白押しです。

皆さんの今後の営業活動の一助になれば幸いです。

 

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ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。

株式会社アルヴァスデザイン・マーケティング担当。
大学卒業後、大手電機メーカーでシステム営業を経験。
2014年よりアルヴァスデザインへ参画。
旅と犬をこよなく愛する1児の母。

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