マーケティングとは組織革命である(森岡毅 2018年 日経BP) なぜ営業にマーケティング思考が必要なのか?
こんにちは。株式会社アルヴァスデザインの石井です。
営業パーソンは、マーケティングをどのくらい意識できているだろうか?
あえて、「意識しているだろうか」ではなく「意識できているだろうか」という書き方をしました。
これは、私自身がこの本に影響を受けたからです。
著者の森岡氏は、USJ再建を先頭に立って行ったかたです。
その時のノウハウをはじめ、様々な事例をもとにマーケティングについて解説されています。
1. よくある営業とマーケティングの対立
・営業の方からは、
「マーケティングの作るリードの質が悪い」⇒「受注できない」
・マーケティングの方からは、
「営業のスキルが低い」⇒「受注できない」
といった声を聞きます。
このような、「営業とマーケティングの対立」はよくある話です。
私自身は、営業もマーケティングも経験したことがありますが、どちらの気持ちもよくわかります。
昨今では、SFAやマーケティング・オートメーションなどのツールも発達しました。
これらのツールを活用することで、成果につながることは確かでしょう。
ただ、忘れてはいけないことは、「ツールに頼るだけでは解決できないこともある」という事実です。
2. 優秀な営業部長はマーケティング視点を持っている
営業とマーケティングの対立をなくすために、営業が思うことがあります。
「優秀なマーケッターを雇ってくれ!」
ということです。
でも、この本を読む限りそれは大きな間違いであることがわかります。
なぜならば、
・マーケティングとはプランを考えるよりも、プランを実行する方が100倍難しい
・プランを実行するためには、営業をはじめとした様々な部署と連携する必要がある
からです。
つまり、優秀なマーケッターを雇ったとしても営業をはじめとした様々な部署と連携して、きちんとプランを実行できなければ成果にはつながりません。
これらのことから、優秀な営業部長は、「営業のスキル」が高いだけではなく、「マーケティング視点」も持っているのです。
3. マーケティングは様々な部署と連携が肝である
マーケティング部門は、様々な部署との連携が求められます。
営業をはじめとした様々な部署にいる方は、それを理解する必要があります。
・営業がお客様からクレームをいただいた
・営業がお客様からリクエストをいただいた
・開発部門で新しい製品を開発した
・製造部門で環境に配慮した仕組みができた
これら、すべてマーケティングとは切っても切り離せないものです。
しかし、営業パーソンは目先の売上目標を達成するためだけを考えて、ついマーケティングと対立してしまうのです。
本来であれば、マーケティングという仕事は、組織で行う必要があるのです。
4. おわりに
弊社においても、営業とマーケティングの連携について日々模索しています。
過去には、営業とマーケティングが対立するような構図になることもありました。
確かに、違う部署だと連携することは難しいと考えてしまいがちです。
しかし、「マーケティングとは組織革命だ」ということを忘れてはいけません。
営業パーソンにとっても、大切なマーケティング視点を養うために良い本ですので、ぜひご一読ください。
本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒マーケティングとは組織革命である
【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。