営業パーソンが転職活動をする際、面接で特に気をつけるべき4つのポイント
こんにちは、高橋です。
営業パーソンとして非常に優秀な人であっても、転職をしようとすると自分をうまく売り込めていない人が多くいるように思います。
優秀な営業パーソンなのに不思議ですよね。
では、営業パーソンが転職をする際に何を売り込めば良いか、どこに気をつければ良いのか、簡単にまとめてみましょう。
(1)未来のビジョンを明確に持って臨もう
面接では、よくこんなことを聞かれます。
「あなたは入社してからどうなりたいのでしょうか?」
「3年後にあなたはどうなっていたいとお考えですか?」
この質問の狙いは、「成長志向がある人なのか」を見極めていたり、「その会社が目指している方向と応募者が合っているのか」といった点を見ていたりするわけです。
そんな質問の時に、「営業として周囲から一目おかれるような存在になりたいと思っています」などと、抽象的な回答をしてしまうのは良くありません。
「具体的な成長意欲を持っていないのかな?」と判断されてしまいます。
面接前に必ず「自分はどうなりたいのか」と自問自答しましょう。そして、あなたなりの具体的な回答とその理由を準備するのです。
もちろん、無理にその会社に合わせる必要はありませんが、“自分がどうなりたいのか”というのは言語化してしっかり伝えられるようにしましょう。
(2)具体的な実績をアピールできるようになろう
世の中で売っている商品というのは、宣伝文句をよく見てみると“具体的な数値”で語られていることがよくあります。
例えば次のような文言ですね。
「カスタマーレビューで第1位!」
「お客様満足度ナンバーワン!」
「ユーザーのリピート率93%!」
こういった表記をすることで、お客様が期待感を持ってくれるわけです。
では、“あなたの営業としての実績”を同じように表すとしたらどうでしょうか。
これが転職の面接となると、「製造業を主に担当しておりまして……」だとか「多くの実績をつけてまいりました」などと抽象的に言ってしまう人が後を絶ちません。
当たり前の話ですが、営業の世界では「数字」が重要です。
ですから、自分のことも出来る限り具体的な「数字」でアピールしましょう。
また、その際には「相対的に見せる」ことも意識すると良いかも知れません。
例えば、次のような見せ方です。
「5年連続で受注数を増やし、所属部署で過去最高の記録を出しました」
「対前年で180%の結果を出し、同期の中でトップになりました」
相対的な結果が何も出せていなければ仕方ありませんが、“何かと比べて勝っている点はないか”を意識して、そこにフォーカスして言語化してみましょう。
(3)その会社を希望する「動機」を明確に伝えよう
自社の商品やサービスを、なぜお客様が求めてくださるのか。
それを理解することは営業として非常に重要なことです。
同じように、企業の採用担当者は「なぜウチの会社を選んで来たのか」を知ろうとします。そして、その回答に納得感があればあるほど、「ウチの会社に合いそうだな」と判断してくれるわけです。
ぜひ、「その会社を希望する理由」をしっかり伝えましょう。
ただし、あなた自身の経験や実体験を踏まえて感じたことを、自分の言葉でしっかり語ることが大事です。
「御社の企業理念に共感いたしまして……」
「取り組まれている事業内容が素晴らしいと感じまして……」
などと、誰でも言えるような言葉を並べたてても全く響きません。
心から感じていることを伝えましょう。本当に企業理念に共感したのであれば、「なぜかと言いますと…」と、その理由も含めてあなたの言葉で伝えるべきなのです。
(4)面接官からの質問にはすべて狙いがあると知ろう
営業の商談でお客様に質問をする際、次のように「狙い」を持っていませんか?
「その場を和ませるためにアイスブレイクの質問をしよう」
「主導権が誰にあるのか探るためにこの質問をしよう」
これは面接でも同じで、面接官からの質問にはすべて狙いがあるわけです。
例えば、「なぜ、前の会社を退職されたんですか?」という質問では、ネガティブな気持ちを持っていないかを確認しています。
そこで「いやぁ、上司と折り合いが合わなくて」などと正直に言ってしまっては「誰とも上手くいかないタイプなのかな?」と思われてしまいます。
また、「なぜあなたは前職で部署異動をしたのですか?」という質問では、「自分の意志や意欲を持っているか」を確認しています。
そこで「上司に言われたので、特に理由は」などと答えてしまっては、「言われたことしかやらないタイプなのかな?」と思われてしまいます。
本当にそう思っているのであれば仕方がありませんし、嘘をつけと言うわけではありませんが、少しでもポジティブな理由が存在する場合にはしっかりとそれを伝えましょう。
ただ、いきなり面接の場で「この質問の狙いは何だ?」と考えるのは難しいですから、キャリアアドバイザーなどに模擬面接をしてもらうと良いと思います。
営業活動でも「ロールプレイング」をやりますよね。
実際の場面を想定して練習をする、ということは何においても効果があります。
ロールプレイング終了後に「さっきはこういう回答を期待して質問しました」といったフィードバックをもらう事で、想定される質問パターンに慣れてしまうと良いのではないでしょうか。
営業活動も転職活動も、「目の前の相手に価値を理解していただく」という意味では同じかと思います。
ぜひご自身の本当の価値を理解してもらえるよう、しっかり準備して臨みましょう。