超ミニマル主義(四角大輔著 2022年 ダイヤモンド社)〜究極の身軽が明日を変える〜
こんにちは。荻原です。
皆さんは、Superflyや絢香を知っていますか?
これらは、あるプロデューサーが世に産みだしました。
ミリオンヒットの数は、およそ10回。しかし、プロデューサーということもあり、名前が表に出てくることはなかなかありません。
本日は、伝説的な音楽プロデューサーであり、現在はニュージーランドで執筆活動をされている四角大輔さんをクローズアップしてみたいと思います。
本記事では、特に営業パーソンに知ってほしい、「超ミニマル主義」の根幹を構成する価値観である「重さ」についてご紹介できればと思います。
目次
1. 超ミニマル主義とは?
まず、はじめに本書のタイトルにもなっている「超ミニマル主義」とは何であるのかを、ご紹介したいと思います。
これは、四角さんがバックパッキング登山を通して身につけた思考法です。
バックパッキング登山とは、一般的によく連想される、リュック片手に1つの山の登頂を目指すスタイルではありません。幾つもの山を越え、何日もかけて1つの山脈を踏破する登山スタイルのことを指します。
そのため、
機能面と相談しながらも基本的には『1g』でも軽い装備を優先して選択することが、バックパッキング登山を成功に導く大きな要因になる。
と四角さんは語っています。
これは、たった数グラム(g)の違いであったとしても、連綿と続く登山期間中では、それが蓄積ダメージとなって体に響くからです。
そして、
これは登山だけでなく、ビジネスでも同様のことが言える
と四角さんは語っています。
具体的には、皆さんは毎日の出勤や訪問先に持っていく荷物の「重さ」を意識していますか?ということです。
2. 営業パーソンの持ち物と重さ
営業パーソンの持ち物は所属する業界やこだわりによっても変わりますが、一般的にクライアントを訪問する際に身につけているものは共通して以下のようなアイテムになることが多いです。
- スマホ
- 名刺
- 名刺入れ
- リュック(バック)
- 書類
- PC
- コート
- スーツ一式
- ビジネスシューズ
- 財布
- 時計
- ペン
- ハンカチ
- ネクタイ
等…
このようにリストにすると分かりますが、意外と多くの持ち物が必要です。
もちろん、一つ一つは軽いアイテムであります。しかし、全てを合計するとそれなりの「重さ」になります。
特に、スーツ一式とビジネスシューズは、機能性よりもクラシックなデザイン性が追求されているため、カジュアルな服装よりも重い傾向にあります。
参考までに営業パーソンが普段身につけているモノの重さが以下の通りです。
- コート:2〜3kg
- スーツ:1.5〜2kg
- ビジネスシューズ:片足300〜500g
- PC:約1〜2kg
- スマホ:150〜200g
そのため、全てを合計すると、大体5〜8kgかそれ以上になってしまいます。
ちなみに、「8kg」というのは、2リットルペットボトル4本分に相当します。
普段は意識していないですが、数字にするといかに恐ろしい重さを身につけないといけないか分かると思います。
想像しただけでも、体も気持ちも重くなるお話でありますよね。
3. 営業パーソンこそ「超ミニマル主義」を実践すべき理由
これまで見てきたように、いかに営業パーソンが、「おもり」と認識できるアイテムを身につけて、お客様先に訪問したり出社したりしているのが分かると思います。
もちろん、身につけているアイテムを軽量化させたとしても、それが直接的に成果の創出につながることは難しいです。
なぜなら、成果創出にはそもそもの営業力に加えて、タイミングや人間性などの非常に複雑な要因も関係してくるからです。
しかし、重い荷物からの解放は、
- 身体的、メンタル的な疲労の軽減
- 営業のスマート化
- 新しい発想の芽生え
に大きく貢献することも確かと言えます。
実際、普段身につけているアイテムを厳選すると言うことは、
- パンフレットや資料を持ち歩かないようにするために電子化させる
- 現在の自分の持ち物を把握する
といったことをする必要があります。
これは、上述した疲労を溜めない視点、営業のスマート化、新しい発想の芽生えというメリットともマッチします。
しかし、いざお客様に見せようとした資料が手元になければ営業としての生産性どころか、成果につながりません。
そのため、重さを減らすという思考を持ちつつも、本当に必要なものは持ち歩くということも忘れないようにしましょう。
仕事とは、日々連綿と続く長期戦のようなものです。この戦いを勝ち抜くためにも、少しでも疲労しない心掛けは大切にしていきましょう。
4. おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、四角大輔さんの「超ミニマル主義」をご紹介させていただきました。
継続して高いパフォーマンスを出しているビジネスパーソンを目指すために、身につける道具にこだわる人は多いです。
しかし、その持ち物の「重さ」にこだわる人は少数派かもしれません。
持ち物の重さを減らしたり、そもそも身につけるものの数を厳選したりするのは今日からでもできることです。
すぐに効果を時間できる事柄ですので、気になった方はぜひトライしてみてください。
ちなみに、私も本書に触発され、会社に持っていく荷物を厳選した結果、帰宅時の疲労感や仕事上のパフォーマンスの違いを実感しています。
本書は少しボリュームのある書籍ですが、読む価値はとてもありますので、気になった方はぜひお手に取っていただければ幸いです。
また、本記事が、少しでも今後の営業活動の一助になれば幸いです。
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営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。
荻原エデル
社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!最近は動画編集も始めました。
趣味は筋トレ、空手、映画鑑賞、読書。インドア人間です。