ALVAS JOURNAL

嫌われる勇気(岸見 一郎著 古賀 史健著2013年 ダイヤモンド社)~「今ここ」が人生を変える〜

こんにちは荻原です。
本日のトップセールスの本棚は、インタビュー形式でお届けします。インタビューに答えてくださったのは、現在アルヴァスデザインのマネージャーとして活躍中の越野さんです。
営業経験を20年以上お持ちの越野さんより、営業に役立つ一冊として「嫌われる勇気」をご紹介頂きました!是非、ご一読ください。

 

目次

    1. 嫌われる勇気について簡単に紹介してください

    越野:本日ご紹介したいのは、「嫌われる勇気」という本です。本書は自己啓発の源流である「アドラーの教え」を元にして書かれている書籍です。
    本書の面白いポイントは、我々読者が読み進めているうちに必ず思いつくであろう疑問を、主人公の青年が鉄人(アドラーの教えを広めている人)にぶつける、というところです。青年と鉄人のやりとりは対話形式になっているため、非常に読みやすいですし、続きが気になる構成になっています。
    本書は、ビジネスマンだけでなく、世の中のすべての人に新たな視点と「気づき」を与えてくれる本です。またタイトルにもある通り、「勇気」をもらえる内容にもなっています。まだ読んだことがない人はぜひ読んでみてほしい書籍です。こんな感じでどうでしょうか…(笑)

    荻原:ばっちりです!ありがとうございます!

    2. 「嫌われる勇気」とはどうやって出会いましたか?


    越野:今から数年前、まだ50代中盤だった頃、私は、キャリアの勉強をしていました。その時、心理学も少し勉強しておかないといけないと思い、教材として三大心理学者について調べていたんです。三大心理学者のうちの二人である「フロイト」「ユング」は知っていましたが、最後の一人である「アドラー」は知らなかったのです。なので、せっかくならと思いアドラーについて調べることにしました。アドラーの書籍を適当に取ってパラパラとめくっていたら、「今ここ」という言葉に出会いました。「なんだろう、これは?」と感じたので、そこからアドラーに関する心理学の本を片端から買いました。いくつか見ている中で、ベストセラーになっていたこの本に出会いました。

    荻原:キャリアの勉強をしていて出会われたんですね!

    越野:そうなんです。まあ、本書は当時から世の中的にも大ヒットしていたので認識はしていたんですが、私は昔からあまり本をむさぼり読むタイプではないのでスルーしていたんです。けれども、一番売れているだけあって、やはりアドラーの考えに一番深く入っていける本でした。

    3. 嫌われる勇気において特に印象に残った部分はどこですか?


    越野:たくさんありますが、特に大事だなと感じた箇所が、3つあります。
    ①「すべての悩みは対人関係の悩みである」
    ②「共同体感覚」
    ③「今ここ」
    の3つです。

    荻原:それぞれ教えて頂けますか?

    越野:はい。まず1つ目の「すべての悩みは対人関係の悩みである」からご紹介します。この言葉は、本書では断定的に語っていたので、とても印象に残りました。ただ、私は、この言葉に共感したというより、「確かに、そうだよな〜」という感覚を持ちました。世の中の真理を表現している言葉は、短いながらどことなく力強いものが多いので、それに近いものを感じました。

    越野:続いて2つ目が「共同体感覚」です。アドラーは対人関係のゴールを「共同体感覚」という言葉で簡潔に表現していて、それが非常にわかりやすいと思いました。
    昨今、「世の中や周りに対して貢献すること」が人間として非常に大事なキーになっていますよね。ただ、本当に貢献しているかどうかは他人が決めることであって、自分が貢献しているかを感じる決め手となるのは、「貢献感」であるということでした。そして、その貢献するプロセスこそが重要であり、そのことが共同体感覚とすごく密接につながっている。
    ここからは私の推察ですが、アドラーという人は、おそらく心理学という学問の枠を超えて、心理学が活用されないと世の中で意味が薄まる、価値が減るのではないかと考えたのだと思います。そして、世の中に活用されるよう、わかりやすく表現してくれているのだと思います。私はその部分に共感しながら読んでいました。

    荻原:確かに実際にどれくらい貢献をしたのかを決めるのは周囲のメンバーですよね。私も肝に銘じておきます。

    越野:そして、最後は「今ここ」です。もしかしたら、私にとって一番大事に思った箇所かもしれません。キャリアの勉強をした時も、最初はアドラーといえば「今ここだよ」と言われました。
    でも「今ここ」とはどういうことなのか、当時は、はっきり分からなかったんです。書籍を読むと、その意味が「人生は今ここが非常に大事である」という教えとして響いてきました。過去や未来にとらわれず、今この瞬間に集中して生きるという教えが、当時の私にも響きましたし、今でも強く感じています。

    荻原:「今ココ」は本当に大切な考え方ですよね。現代人は本当に忙殺されている人が多いと思うので、色々考えさせられました。ありがとうございます。
    それでは最後に読者の皆様に一言お願いいたします。

    越野:この本には、個人だけでなく、対人関係にも役立つ教えが書かれていると思います。どんな仕事をするにしても、対人関係はとても重要です。
    対人関係で躓いたときにも、後ろから背中を押してくれるような、そんな本です。
    是非気になった方はお手に取ってみてください。

    荻原:貴重なお時間をありがとうございました。

    越野:こちらこそありがとうございました。

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    荻原エデル

    社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!最近は動画編集も始めました。
    趣味は筋トレ、空手、映画鑑賞、読書。インドア人間です。

    越野 洋一

    大学卒業後、大手IT企業入社、お客様の人材育成をテーマに色々な立場で携わり、営業部門のマネジメントも長年経験、卒業のタイミングで自分自身のありたい姿を探求。2024年4月アルヴァスデザイン入社。好きな言葉は「実るほど頭が下がる稲穂かな」。

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