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コリシの言葉(石原孝 2021年 さくら舎) チームを一つに!ラグビー南ア代表キャプテンからの学び

 

こんにちは。石井です。

今回は、私の大好きなラグビーに関する本をご紹介します。
2019年日本で開催されたラグビーワールドカップ、優勝したのは「南アフリカ」です。
このチームを率いたのが、南アフリカ初の黒人キャプテンのコリシです。

 

 

 

南アフリカは、アパルトヘイト政策により、黒人差別がありました。

コリシは、子供の頃、食べることすらも厳しい環境で育ったそうです。

そんなコリシがラグビーというスポーツを通して、チームが一つにまとまったときに発揮するパワーの凄さを教えてくれます。

コリシの言葉・・・

「南アフリカはいま、本当に多くの問題を抱えている。
それでも、それぞれ異なる背景や人種からなるチームが
優勝というゴールを目指して一つになれた。
我々は一つにまとまれば、何だって成し遂げられるんだ。」

本日は、南アフリカの歴史に加え、チームをいかに一つにしてきたのかを考えてみましょう。

 

1. 南アフリカとラグビー

南アフリカは、1948年にアパルトヘイト政策というものを導入し、黒人への人種差別を1994年まで行ってきました。

そのアパルトヘイト政策を撤廃したのが、ネルソンマンデラです。
マンデラは反アパルトヘイト活動をするも逮捕され、なんと27年間も投獄されたのです。

そんな彼が釈放され、行ったことの一つがラグビーというスポーツの普及です。
白人選手が占められていた南ア代表ですが、彼らが黒人の子供たちにラグビーを教える機会を作り、そして代表チームも様々な人種の人たちが集まるようになりました。

むかえた1995年、南アフリカ初のラグビーワールドカップ開催において見事に優勝したのです。

南アフリカにとって、ラグビーは単なるスポーツではなくアパルトヘイト撤廃との関係も深い、なくてはならないものなのです。

 

2. コリシの物語

コリシは、ラグビー南アフリカ代表で、初の黒人キャプテンです。

彼は1991年生まれ。ちょうど南アフリカでアパルトヘイト政策が終わるころになります。
しかし、アパルトヘイト政策が終わったらすぐに生活が変わるのかというと現実はそうではなく、かなりの貧困生活であったそうです。

父親に定職はなく、母親も出稼ぎに行き、コリシを育てたのは祖母でした。
家も雨漏りが普通で、近所から食事を分けてもらうこともあったようです。

そんなコリシですが、12歳で転機が訪れます。
ラグビーの実力をスカウトに認められ、ラグビーを本格的に始めるのです。

そして、彼は「いつか南アの代表になりたい」と心から思うようになったのです。

3. スポーツの枠を越えて

コリシが私たちに訴えかけてくれたことは、スポーツの枠にとどまりません。

彼は、チームについてインタビューでこのように語っています。

① 目標が何かを明確にする
② チームのために何をするかにフォーカスする
③ お互いに理解しあう
④ 快適なエリアを出る

です。

これら4つのことは、スポーツの枠を越え、私たち営業にも学びが多いものです。

チームとしての目標を明確にして、それに対して自分は今何ができるのかということを考え、それに集中する。
そして、価値観が違うもの同士、理解しあう気持ちを大切にする。
自分の快適だけを考えず、果敢にチャレンジすることが大切であるということが理解できました。

これをお読みいただいている皆さんは、組織で営業をされている方が多いはずです。
組織で営業をする上で、下記を意識すると良いのではないでしょうか。

 組織の目標は何か
 その目標をメンバーは理解できているか
 目標を達成するために、メンバー一人ひとりがやるべきことを理解しているか
 メンバーそれぞれの強みを活かしているか
 互いの良さを認め合い、相互理解を深めようとしているか
 できないことやわからないことに対しても、ひたむきにチャレンジしているか

4. おわりに

いかがでしたでしょうか。

スポーツから営業のチームについて考えてみました。
営業もチームとして動いて、成果を創出しようとしていると思います。

こういったスポーツからの学びは、ビジネス書だけからは考えつかないようなヒントも与えてくれます。
気になった方は、ぜひご一読ください。

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ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。3歳息子のパパ。

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