ALVAS JOURNAL

ドラッカーの時間管理術(吉松隆 2017年 アチーブメント出版株式会社)

こんにちは。伊藤です。

今回はかの有名なドラッカーに関する著書です。

みなさん、突然ですが質問です。

ビジネスパーソンが自分自身で管理できている時間は何%あると思いますか? 

答えは、なんと25%。全体の時間の4分の1にも満たないのです。

よく周囲でこんなことを耳にしませんか?

「とにかく時間が足りない。」

「あと3時間あれば、この業務のクオリティをもっと上げられる!」など。

仕事には納期があるというものがほとんどだと思います。そんな中で、私たちは常に時間を意識して仕事をしているわけです。

 

時間を意識することは、仕事に限った話ではありません。、プライベートにおいても、私たちは「時間」が少ない、足りないと感じることはありますよね。

例えば、焼き肉食べ放題2時間、アルコール付き飲み放題2時間。

私たち消費者の視点に立つと、いかに時間内で元を取るかという考えが多いように思います。一方で、お店側の視点に立つと、この時間の中でいかにお客様の満足度を高めるかが大切です。

このようなプライベートの1つのシーンでも、「時間」というものが大切な要素になりますね。

 

話が少しそれましたが、僕らは仕事をする上で、成果を上げることが必要不可欠です。

そんな仕事の成果を上げるために最も必要で貴重な資源が「時間」だとドラッカーは言います。

本書は「成果をあげる能力の修得」をテーマに「時間管理」の大切さを伝えています。

「まずは、現実を直視する。」

ここで2つめの質問です。

一人当たりの労働生産性(以下GDP)に関して、世界の諸国に比べ、日本のGDPは何位でしょうか?

こちらは2018年のOECDのGDP結果です。

 

なんと日本は21位なんですね。先進諸国と比べ、一人当たりGDPが劣っていることが分かります。

日本の一人当たりGDPが低いことには、様々な要因があると思います。本書では、これらの事柄について以下のような指摘をしています。

①時間がすべて他人にとられる。(内外問わず沢山の人とのやり取りが日常の労働に含まれている)

②日常業務に追われている。(大量に舞い込んでくるのは、重要な問題から離れた緊急案件や雑事)

③組織で働いている。(知識労働は特に共同作業を必要とし、一人で成果を上げにくい)

④組織の内なる世界にいる。(外部環境の変化に目を向けにくくなっている)

このように私たちの周りには、常に成果を妨げる圧力が働いています。

 

複雑な環境下に適応しながら成果を上げるためには、

最大の資源である「時間」をいかに活用するかがカギを握っています。

 

1. 「強みを生かす」

時間をうまく活用するには、まず自分の強みを理解することが大切です。

さて・・・

「あなたの強みはなんですか?」

 

こう質問されたときに、答えの出ない人が多くいます。また強みとして、自分が苦労して身に付けたこと、長い時間をかけて取り組んできたことをあげる人もいます。

映画「ゴッドファーザー」で、主人公ヴィトー・コルレオーネの三男坊が病院の前で敵対するマフィアの刺客を追い返す場面があります。このとき、一緒に並んでいた人が震えているのに対して、自分自身はあまりにも冷静であることに気が付いた場面があります。自分の行く道を見出した瞬間でした。

 

ほんとうの強みとは、自分自身がさりげなくできることで、普段は意識していないところにあることが多いのです。だから、自分ではなかなか気づけません。

 

ドラッカーは、この自分の強み分析をするために、フィードバック分析を勧めています。

これは、自分がやろうと思ったこと(期待すること)を記録しておき、半年後や一年後にそれを振り返り、「何ができて」「何ができなかった」のかを検証してみることです。

また、自分のどのような能力が生かされたのか、反対に役立たなかったのか、

行動の結果から何が得意で、何を学ばなければならず、何ができないのかが見えてきます。

 

2. 「時間管理術の3つのステップ」

本書では、より時間という資源を有効活用するには、3つのプロセスがあると提唱しています。

STEP1 時間を記録する

・リアルタイムにその場で記録してみる

・一分ごとに記入する

・事前にタスク遂行にかかるであろう想定時間を記録してみる

この3つの条件を満たすには、「大変・・・!」と思われるかもしれませんが、実際10分で片付くはずのタスクに、倍以上の時間をかけていたり、何かと平行して業務を行っていて、できなかったりなど様々な要因があります。

こうした現実を分析するために、労力をかけてでも1分単位で記録をすることで、

本来想定したタスクと時間の整合性が生まれていきます。

※本書ではわかりやすく時間管理シートが記載されています。

STEP2 時間を整理する

・想定時間と実際にかかった時間の差異を記録してみる

・無駄な時間は何か?

・やり方を変えるべき仕事は何か?

この3つのことを意識して考えてみましょう。

生産性を上げるためには、いかに無駄をなくすかですし、そのやり方が本当に自分にとってベストなのかを整理しなおすことは非常に大切です。

STEP3 時間をまとめる

・細切れではなく、まとまりのある時間をつくる

・適度な休憩をいれる

・自分だけのスケジュールを作成する

仕事においては、集中と休憩が必要です。細切れの時間をたくさん充てるよりも、

連続して行ったほうが効率よく処理できます。

集中を要する仕事であればあるほど、途中で中断されると初めからやり直す労力と時間がかかります。

成果を上げるためには、時間を大きなまとまりにして使う必要があります。

また、人間の集中力は2時間が限界なので、まとまった時間を確保した後には、必ずまとまった休憩を予定にいれましょう。

 

3. おわりに

本書では、時間管理の大切さ、組織で働く上での仕事のやり方、自分のスタイルの見つけ方など

ビジネスシーンで使うことができるノウハウや知識がたくさん詰まっています。

ぜひ、限られた時間を有効に使ってみてはいかがでしょうか??

 

本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒ドラッカーの時間管理術

 

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北海道生まれ札幌育ち。2020年9月入社。
大学卒業後、公立教員、某大手アパレル企業にて勤めたのち、プロデューサーとしてアルヴァスデザインに参画。丁寧かつ親切な対応を心掛けています。趣味は温泉巡りで、好きな言葉は「一期一会」

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