ALVAS JOURNAL

代表的日本人~上杉鷹山編~(内村鑑三 2012年 致知出版社) 米沢藩を建て直した3つの改革から学ぶ生き方

こんにちは。石井です。

今回は、キリスト教の思想家である内村鑑三の著作である「代表的な日本人」の第二弾として、上杉鷹山についてお伝えします。

上杉鷹山は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した大名です。大名とは、広い土地を所有する武士のことです。

上杉鷹山は、現在の山形県のあたり、米沢藩を建て直した人物として有名です。本書によると、3つの改革により使命を果たしました。上杉鷹山の生き方から学べることは、山ほどあります。

1. 上杉鷹山という人物

秋月家よりも格上の上杉家でしたが、本書によると「ありがた迷惑な話であった」と記されています。

なぜならば、多くの負債を抱え、海に面してもおらず、土地の肥沃度も天然資源量も、かなり低かったとのことです。

このような恵まれない環境下で、上杉鷹山は数々の功績を残したのです。

2. 藩政改革

藩政改革の中で、特に注目したいことが財政への対策です。
負債が多かった米沢藩ですが、上杉鷹山は身を切る覚悟で、自ら倹約生活を送ります。

本書では
「人を変えるには、まず自分が変わることから始めなければなりません。」
と書かれています。

これは、仕事においても非常に意味深い言葉です。

営業の中で、うまくいかないことがあると、つい自分の外に問題があると考えがちです。営業は、仕事柄多くの人たちと接するため、人のせいにすることもしやすい環境です。そして、この考えがベースにあると、自分以外の何かを変えようという解決策にいたります。

しかし、上杉鷹山が行った「まずは自分から変わる」という姿勢は、本来私たちが持つべき姿勢であり、同時に勇気をもらうことができます。

3. 産業改革

産業革命には、2つの指針があったそうです。
1つ目は、「領内に荒れ地を残さないこと」、2つ目は、「領民から怠け者をなくすこと」と記載されています。

ここでも上杉鷹山の倹約の心は生かされており、「施して、浪費せず」を座右の銘として、少しずつでも産業によりお金を生み出し、財政問題を解決していきました。

また、その他にも農業用水路やトンネルの建設にも精を出したと書かれています。これらの2つ目の事業は20年以上かかったと言われています。

これだけの長い期間、自身が身を切り改革をしていく姿勢には、よほど強い精神が必要です。
私たち営業にとって、短期的な売上の達成が必要な時もあるかもしれません。しかし、営業として最も難しく価値のあることは、お客様と中長期的なパートナー関係を保ち、ともに未来を創造していく存在であり続けることではないでしょうか。

上杉鷹山の粘り強く、諦めない気持ちから、上記のことが学べると思います。

4. 社会および道徳の改革

最後の改革は、精神に関連します。

上杉鷹山は、「富とは徳の結果である」という考えを貫いています。産業が発展して、財政問題を解決していくには、やはり人材の育成、つまりは人々に徳を身に付けることが大切であると考えたのです。

私たち営業も、「売上とは何か」を思考すべきです。多くの営業組織では、残念ながら売上が優先され、何をお客様に貢献するのかが二の次になっています。これは、由々しき問題です。

本来は、お客様に貢献することが優先され、その結果ついてくることが売上になります。

5. おわりに

いかがでしたでしょうか。

本日は、上杉鷹山編ということで、3つの改革をご紹介して、営業に活かせる学びをご紹介しました。

最新の営業手法を学ぶことは大切ですが、偉大な人物の生き方からの学びも、とても重要です。特に、営業として「どう生きるのか」という自分自身の営業観を作っていくためには、必須のプロセスではないでしょうか。

ぜひ、上杉鷹山からの学びを活かし、少しでも良い営業現場を作っていきましょう。

次回は、二宮尊徳編です。
本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒代表的日本人(内村鑑三 2012年 致知出版社)

〇トップセールスの本棚とは?
【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。

ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。3歳息子のパパ。

RELATED ARTICLES よく読まれている記事

営業の本質が問われる
時代の到来。
熱い気持ちを輸送経済新聞
「いま、生き残るための営業術(全12回)」で表現しました。