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夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え(水野敬也著 2020年 文響社) ~ガネーシャ様からの教えを営業に活かそう~

みなさんこんにちは!プロデューサーの中島です。

夢をかなえるゾウ シリーズをご存知でしょうか?夢をかなえるゾウ シリーズは現在4作目(2022年3月現在)が出版されており、累計で400万部と日本一読まれている自己啓発小説です。

実は私は自己啓発本を読むのは苦手なのですが、このシリーズなら楽しみながら学べるため、非常にお気に入りの書籍の一つです。
以前、弊社のメンバー米山も夢をかなえるゾウの1作目を紹介しておりましたが、今回私は3作目となる「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」を紹介します。

夢をかなえるゾウシリーズでは、ガネーシャというインドで広く親しみを持って崇められている財産や知識、商業の神様が、悩みや夢を抱くごく普通の一般人の前に急に現れ、ガネーシャ本人を含めた神様の教えや偉人の格言をもとに様々な課題を課し、その主人公を成長させていくというストーリーです。

夢をかなえるゾウ3では、占いにハマる女性会社員がひょんなことから偽のガネーシャ」(ニセーシャ)と本物のガネーシャと出会い、本物のガネーシャの命をかけて、パワーアイテムの営業販売対決に挑む、ハチャメチャな話です!笑

「こんな紹介をしたら本当に自己啓発本か?」と疑われてしまいますが、安心してください。
意外とガネーシャ様、素敵な教えをたくさん紹介してくれるのです。特に今回は”製品販売をする営業”をもとにしたストーリー展開になっているので、営業パーソンにとってもぐさっと心に刺さる名言が盛り込まれています。

このコラムではその黒ガネーシャ様の格言の一部を紹介します!

>夢をかなえるゾウの1作目

 

1. 対社内で活かせるガネーシャの教え

主人公の女性社員は、「意中の男性と仲良くなりたい!!」と思い、ガネーシャに相談をします。

そうしたところ、
「その男性が興味のある関心領域から攻めていけ!」
と言われ、”英語の学習”にハマっていることを知っていた主人公は、英語を教えてあげる!という口実で、男性と会えることになりました。

ただこの主人公、実はまったく英語が分からず、人に教えてあげるなんて言語道断、男性に英語を教えられるように早く英語を習得しないと・・と焦っていたときにガネーシャはこんな名言を伝えます。

『自分らは何かを始めるとき、いきなり自己流でやろうとするやろ。せやからうまいこといかんねん。まず最初にせなあかんのは本でもインターネットでも何でも使て“うまくいっている人のやり方を調べる”ことや―』

更に続けて、”一度自分のやり方を捨てて、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る”と教えています。

ガネーシャ様、恋する乙女になかなか無茶振りをしてくれるな~とストーリーを読んで笑っていましたが、この言葉にはどこか納得してしまいました。

確かに、仕事で新しいポジションについたり、引き継ぎをして新担当となったり、仕事以外でも初めてのことを始める時に、なんとなくこれまで自分がやってきた癖や自己流の方法で試しに初めてしまうことがあるかと思います。

ただ、効率よくまずは土台を作る上では、「自分の手本となる人を見つけ、その人のやり方を真似る。そこから自分なりの色を付けていく。」ということで、よりスキルが飛躍するように思います。

 

2. 対顧客で活かせるガネーシャの教え

次に、営業シーンでも活かせる黒ガネーシャ様からの教えを紹介します。

主人公と男性は後に仲良くなり(恋愛関係ではなく…)紆余曲折あって、一緒に商売をすることになります。ただなかなか商売がうまくいかず、苦戦を余儀なくされてしまいます。
現状に焦りを感じ、主人公と男性は「自分たちの利益だけを考えた戦略」を検討し始めてしまうのです。

そんな時、ガネーシャ様は二人にこんな課題を出します。

『一度儲けを忘れて、お客さんが喜ぶことだけを考える』

これは何を伝えているかといいますと、儲けを先に考えてしまうと、本来一番大切にしなければならない「お客さんを喜ばせること」から離れていってしまう。だからこそまず儲けを思い切って忘れてお客さんを喜ばせることだけを考えよ。という営業パーソンにとって、肝となることを伝えています。

これは、お客様がいてこそ成り立っているビジネスや業務すべてに共通している重要な観点であると感じます。

例えば、私はよくYouTubeを見るのですが、動画クリエイターが自分の利益だけを考えて、視聴者の「喜ぶこと」を度外視した動画をアップしている場合、その動画は全くバズっていないように思われます。ただ、視聴者が喜んでくれるだろう、きっとこれは視聴者にとっても良い情報だろう、という内容は高評価と再生数にも結果として現れているように感じます。

営業も同じです。私自身、前職ではお客様のことを最初に想って行動するのではなく、自分の営業成績のために営業をしていたことがありました。その頃の営業スタイルは、製品を通して喜びを感じて頂くことよりも、短期的な成果が出るキックバックや報奨金などの金銭で丸め込んでいました。

結果として、金銭のアドバンテージにより、一時的には営業成績が伸びてもその月だけの成果に留まり、毎月自分の首を自分で締めていました。

「まずお客様が喜ぶことを考える」というスタンスは、中長期的な関係性を構築するための第一歩にも繋がり、結果として成果にもつながると思いますので、すべての営業パーソンが持つべき視点だと非常に共感しました。

 

3. 今からできるガネーシャ様の教え

ここまで、ガネーシャ様の教えを、社内向け・社外向けと分けて2つ紹介して参りました。
本章では、私が個人的に仕事をする上で顧客、社員関係なく大切にしていきたいと思わされた「教え」を紹介します。

―仕事は、自分でできないことも誰かと協力したらできるようになる。仕事とは一緒に働く人にいかに楽しく働いてもらうかが大事。

―そのためにはまず、その人の存在に対して感謝をすることが大切。そしてその感謝の気持をできるだけ言葉に残していく。そうすることでその言葉をもらった人は、自分が人の役に立っていることが実感できて仕事が楽しくなる。

どんな仕事でも他の方の協力なしに完結する仕事は無いと思います。営業職、事務職、エンジニア職など、すべての仕事で他のメンバーやお客様など”人”の協力があって成り立っていると思います。

新型コロナウイルスがきっかけで、テレワークが浸透しつつある現代では、人との関わりがバーチャルになっています。そのため、端的に言うと、「一緒に働く人の協力を肌で感じることが難しい」です。

こういう時代だからこそ、感謝をきちんと”言葉”に出して伝え、一緒に働く人に喜んでもらい、いかに楽しく働いてもらうかが大切になってくるのだと感じます。

これは、この記事を読んでいただいた今この瞬間からできることですので、ぜひ実践してみてください。

 

4. おわりに

「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」には、様々な偉人達の例や他の神様の格言をもとに、営業に活かせる教えがまだまだたくさん掲載されています。

また、教えだけでなく、ストーリー自体がとても面白いので楽しみながら気づきが得られる、そんな書籍であると感じます。
私のように、自己啓発本が苦手な方や、小説は好きだけどビジネス本は得意ではない方に非常におすすめの書籍です。

本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え(水野敬也著 2020年 文響社)

 

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医療機器メーカーでカテーテルを扱う営業を経験したあとアルヴァスデザインにプロデューサー職として入社。
趣味は海外旅行とNetflix鑑賞。
好きなシリーズは1994年から2004年まで放送されたFriends。
好きな本「夢をかなえるゾウ」本から学んだ名言「一日何かをやめてみる」

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