ALVAS JOURNAL

経営理念についての連載をスタートさせます。

こんにちは、高橋です。

本日から、株式会社アルヴァスデザインの経営理念に関するコラムを、継続的に発信していきたいと思います。

今回は、そのキックオフとして、私の肩書きのお話をさせてください。

 

私は、代表取締役CVOという肩書きです。

ありがたいことに、私との名刺交換の際
「CVOって何ですか?」
「CEOじゃないのですね?」
とツッコミを入れていただけることがあります。

誠にありがとうございます。しかし、実際のところ、ツッコミをいただけることは稀であるため、この場を借りて説明させてください。笑

 

目次

    1. 肩書きを模索する旅

    一般的なビジネスシーンにおいて、代表取締役や※CEOという肩書きは、比較的多く目にするものです。
    ※CEO:Chief Executive Officer

    創業当初、私の肩書きも代表取締役でした。

    ちなみに、代表取締役は会社法に則って登記する際の正式な役職名称です。

    しかし、書籍や諸先輩方から経営を学ぶうちに「一般的な肩書きではなく自分自身の使命を肩書きにしたい」と思うようになりました。

     

    そこで、何人かの友人に相談しました。多くの回答は、予想ができたことばかりでした。

    ・やっぱり、CEOが分かりやすくていいんじゃないの?
    ・肩書きの分かりやすさって大事だよー!

    これらの意見を聞いて、確かになぁ~という気持ちを感じつつも、「私の肩書きをどうするか」という模索の旅は続きました。

     

    なぜCEOではダメなのか?

    それは、自分の肩書きにエグゼクティブ(Executive)を付けることに一抹の抵抗があったためです。

     

    2. 旅の途中のセレンディピティ

    肩書きを模索する旅が続く中、ある言葉が目に留まります。

    Visionary

    今では、ビジョン(Vision)を経営理念の1つとして掲げる企業も多く、ビジネスシーンでは良く目にする言葉です。

    私自身も創業当初から、未来志向のある会社を創りたい、経営したいと願っていたこともあり、Visionaryという言葉を肩書きに入れるという発想がなぜ生まれなかったのか…そんな不思議な気持ちさえ感じました。

    まさに、Visionaryという言葉と再会した気持ちにより高揚感を覚えた私は、肩書きを命名しました。

     

    CVO:Chief Visionary Officer

    役割としては、その名の通り「社内外にVisionを発信すること」です。

    当時、弊社の教育コンテンツの柱となるドラッカーのマネジメントを必死学んでいたこと、そして未来志向の会社を創りたい気持ちからビジョナリーカンパニーの書籍を読んでいたこと…

    このような事柄にも後押しされ、私はCVOという肩書きで、自分自身が背負うべき使命を確立したと言えます。

     

    3. CVOとして感じてきたこと、これから

    ビジョン(Vision)とは、企業や組織が実現したい未来像です。そして、事業活動の判断軸として極めて重要です。

    CVOとして、ビジョンを社内外に発信することは、限りなく大切な役割です。

    しかし、発信という言葉に甘えてはいけません。

     

    なぜならば、ビジョンは明文化して掲げるだけで良いものではなく、社内外に普及・浸透させる必要があるからです。

     

    ビジョンは、経営層と現場の意識をつなぐ架け橋であり、自社とお客様の出会いを創り出すきっかけの糸でもあります。

     

    そして、未来を創造していく力強いエネルギー源なのです。

     

    経営には困難な壁が、多くやってきます。そんな時ほど、つい目先の数字や業績に追われてしまうことがあります。しかし、CVOの使命として、初心を忘れず役割と全うしていきたいと思います。

     

    代表取締役 CVO
    早稲田大学大学院理工学研究科終了後、株式会社ファンケルに入社。
    その後、30歳を節目に営業の世界に飛び込み、多くの会社の教育支援に携わる。
    2013年(株)アルヴァスデザイン設立。著書に「実践!インサイトセールス(プレジデント社)」。

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