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「仕事の達人」の哲学(渡部昇一 2003年 致知出版社) 講談社の創立者 野間清治の立ち上がるための素直な心

こんにちは。石井です。

今回は、講談社の創立者である野間清治氏にスポットを当てた書籍をご紹介します。本書籍は、上智大学名誉教授を歴任され、多くの書籍をこの世に残した渡部昇一先生著の本になります。

失敗しても立ち上がる野間氏の丹力、生き抜く力が、エピソードを交えて詳しく解説されています。

これらは、事業を創り出す一翼を担う私たち営業が、知っておくべき事柄がたくさん含まれています。

 

目次

1. 野間清治という人物

講談社の創立者として、報知新聞社の社長として活躍した野間清治(せいじ)は、1878年群馬県で生を受けました。

昭和初期の出版業界に大きな貢献をした人物ですが、その名を知らない人も多いのではないでしょうか。
私も、本書籍を手に取る前、野間氏のことを存じ上げませんでした。

しかし、何もないところに事業を創り上げる野間氏の力は凄まじいものがあり、私たち営業パーソンにとっても、大きな学びを残しています。

 

2. 挫折を引きずらない

著者の渡部昇一氏は、本書において

彼の偉いところは、挫折を引きずらないところである。

と述べています。

例えば、彼の上京の話が紹介されています。

東京で一生懸命に勉強に励んだ彼でしたが、結果としては学費を捻出することができず、上京から1年も経たずにふるさとに帰らざるを得ない状況になります。またその間に、軍人になるための学校に受験するも失敗に終わっています。

このような挫折を経験し、当時の野間氏は「穴にでも入りたい」と自伝にて吐露しています。しかし、彼のすごいところは、この経験さえも、後のエネルギーに変えていくことなのです。

確かに、私たちは仕事をしていると、多かれ少なかれ「挫折」が付きまといます。失敗をしない日は、何もしない日だというくらい、多くの失敗をして成長していきます。

本当の一流とは、失敗が少ないということではなく、失敗をたくさんして挫折をしても、そこから立ち上がるスピードが速く、そして力強いことなのではないかと感じます。

 

3. 純粋な心で自分を見つける

野間氏の印象的なエピソードとして、

真剣に、自分のことを注意してもらったとき、つい泣いてしまう

と書かれています。

仕事も遊びも大胆であって野間氏は、つい給与以上にお金を使うことがありました。そんな野間氏を見て、真剣に注意してくれる同僚に、涙したとのことです。

私たちは、自身の至らない点に対して指摘されると、受け入れることが難しく、つい反発してしまう気持ちが出てくることもあります。注意を受けて、従うことはとても難しいのです。

しかし、注意された野間氏は涙を流したそうです。もちろん、何に注意をされたのか、どういう状況だったのかはわかりかねますが、指摘に対して向き合う素直さを感じ取ることができます。

私たち営業パーソンは、受注できた・売上があがったといった良い面を褒められることは多々あります。一方で、至らぬ点を指摘されることも良くあるはずです。

そんな時、素直にそれを受け入れることができているでしょうか。まして、成績が順調に伸びている営業パーソンにとって、他者からの注意はなかなか受け入れにくいと言えます。

野間氏からは、素直な心を学び、自身の行動を改めるきっかけになるのではないでしょうか。

 

4. おわりに

いかがでしたでしょうか。

本日は、渡部昇一氏の書籍をご紹介しました。渡部氏は、英語や歴史に関する書籍も多く出版し、どれも学び多き本ばかりです。そんな中でも、一人の人物にフォーカスした書籍は珍しく、また営業パーソンに役立つ内容が書かれているため、今回紹介いたしました。

営業パーソンにとって、失敗はつきものです。いかに失敗から学ぶか、という素直さが大事です。

このような基本、社会人としても大切なことに気づかせてくれる書籍になっています。ぜひお手にとってみてください。

 

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ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
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