ALVAS JOURNAL

読書する人だけがたどりつける場所(齋藤 孝著 2021年 SBクリエイティブ)~新時代でも立ち向かっていける教養を~

こんにちは、荻原です。

本日は、明治大学文学部教授であり、様々なベストセラーを世に送り出してきた作家の齋藤 孝氏の書かれた「読書する人だけがたどりつける場所」をご紹介します。

早速ですが、皆様は普段から読書をされていますでしょうか?

  • 普段から読んでいる人
  • たまにしか読まない人
  • 全く読まない人

と様々な人がいると思います。

昔から世間では耳にタコが出来るほど読書の必要性を説くことが多いと思います。

それは、ひとえに読書が人生に有益な恩恵をもたらしてくれるからです。

ただ、頭では理解できているけれど、なかなか習慣化することができない人がいることも事実でしょう。

本記事では、読書の魅力について、営業担当者の方にもお役に立つ形で紹介できればと思います。

目次

1. 読書離れが進む現代

IT革命以降、読書ができる環境はIT革命以前と比較して圧倒的に増加したと言えると思います。

  • 電子書籍の普及
  • Amazonをはじめとするネットショッピングサイトの普及
  • 青空文庫の普及
    ※青空文庫とは、既に著作権が切れている作品を無料で読めるサービスのことです。

これらにより、手元にスマホやタブレットなどがあればすぐにでも本が手に取れる環境へと変わってきています。

しかし、そんな理想的な環境があるのにも関わらず残念なことに「読書率」は低下の一途を辿っています。

「読書時間ゼロ」の大学生が過半数を超えた。
第53回全国大学生活協同組合連合会による学生生活実態調査。53.1%が1日の読書時間を「ゼロ分」と回答

一方で、現代人が全く「文字」を読む習慣がないかといえば、全くそんなことはないでしょう。なぜなら日々、インターネット上のブログやSNS投稿、ニュース記事を目にしているからです。

つまり、IT革命以降、文字を読む機会は爆発的に増加していると言えるのです。

しかし、ネット上で読んだ記事や投稿内容をどこまで覚えているのかと問われたら、「ドキッ」とする人も多いのではないでしょうか。

これは、ネット上で触れる文章というのは、「一つのテーマについてじっくり深掘りする」のではなく、「複数のテーマを横断的に消費する」ことが原因ではないかと本書では語られています。

そうしたことから、ネットの情報だけでは情報に厚みが出にくく、「読んだはずなのに覚えていない」という状況が生まれてしまうのです。

2. 読書をする意義とは?

営業担当者であれば、誰もが「継続して成果創出をし続ける状態」を目指すのではないでしょうか。

しかし、周りを見渡してもこの状態を達成できているのは、ほんの一握りであるのが実情です。これには様々な理由があります。才能やセンス、運の影響も受けるので一概には言えません。

ただ、継続して成果を創出している人材は共通して「読書家」であるということが挙げられます。

実際、世界を牽引している経営者たちも読書家であることがほとんどです。

  • マイクロソフトのビルゲイツ
  • Amazonのジェフベゾス
  • ソフトバンクの孫正義
  • Facebookのマークザッカーバーグ
  • テスラのイーロンマスク

では、なぜ彼らは率先して読書をするのか。

それはひとえに読書をすると「深い教養」が身に付くからです。

教養とは、雑学や豆知識のようなものではありません。

自分の中に取り込んで統合し、血肉となるような幅広い知識なのです。

前述した通り、ネット上で読んだ記事や投稿内容で得る情報だけではどうしても、情報を横断しているだけで、深みが出ないという状況が生まれます。しかし、読書には、それとは異なる「深い教養」を得ることが可能なのです。

では、深い教養を身に付けられた先に何が待っているのでしょうか。

それは、営業活動では必須のスキルである「高い認識力」です。

3. 営業担当者こそ身に付けたい「高い認識力」

読書をすると「深い教養が身に付く」これは、自明であり疑う人はいないと思います。では、深い教養が身に付くとどういったことが起きるのか。

答えは、「高い認識力」が身に付くのです。

認識力とは、物事を見分ける力、判断する力といった意味であり営業担当者であるなら率先して身に付けたい能力であります。

なぜなら、先方のありたい姿や、それに対して自社が役に立つことができることは何かを高いレベルで把握することができるからです。

認識力に差があれば、同じ情報でも受け取るものが大きく変わります。

この認識力の差が商談の成否を分けることも多々あるため、率先して身に付けたい能力の一つと言えそうです。

読書することで、深い教養が身につき、結果的に高い認識力も身に付くので営業担当者は読書を習慣化するべきなのです。

4. おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、いかに読書が営業担当者にとって重要なのかを考えてみました。

本記事がきっかけで少しでもまた読書をしてみようかなと思っていただけたら幸いです。

トップセールスの本棚では、営業担当者に役に立つ様々な書籍を紹介していますので、営業の能力を高めたいと思っている方はぜひ他の記事もチェックしてください。

本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒読書する人だけがたどりつける場所

〇トップセールスの本棚とは?
【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。

荻原エデル

社内では、デザイン関係や営業支援をメインで担当しています!最近は動画編集も始めました。
趣味は筋トレ、空手、映画鑑賞、読書。インドア人間です。

RELATED ARTICLES よく読まれている記事

外部の視点からお客様に
クリティカルな意見を言う。
そういう営業は
これからも生き残る。