[実況]ファイナンス教室(グロービス 2010年 PHP研究所)~営業パーソンに必要なファイナンス感覚を身に付ける①~
こんにちは、石井です。
本日は、ファイナンスに関する書籍をご紹介します。
アカウンティングやファイナンスと聞くと、経理をはじめ専門的な部門の仕事であるという認識を、多くの営業パーソンが持っていると思います。
私も、確かに、その通りだと感じます。
営業パーソンが、アカウンティングやファイナンスの専門家になる必要はないはずです。
ただ、この分野のことを何も知らない、というのは良くないことかもしれません。それはなぜでしょうか。これらの理由を考えつつ、ファイナンスの必要性をお伝えしていきます。
目次
1. なぜ、ファイナンスを学ぶのか?
アカウンティングやファイナンスが専門ではないのに、なぜ学ぶ必要があるのでしょうか。
私が現在通っているイギリスのリーズ大学ビジネススクールMBAコースでは、アカウンティングやファイナンスの必須コースがあります。
このクラスのはじめに、なぜアカウンティングやファイナンスを学ぶのか?という議題がありました。
さまざまな理由が存在するでしょう。
クラスでもたくさんの理由が出ましたが、最も私を納得させたことは
「仕事でマネージャーやそれ以上の階層で仕事をして、会社にとって重要な意思決定をする際に、アカウンティングやファイナンスのことを無視して意思決定はできない。より多面的に、そして客観的に会社のことを理解した上で意思決定をするなら、アカウンティングやファイナンスを学ぶことは必須ではないか。」
という内容でした。
2. 営業パーソンにとってのファイナンスとは?
現在マネージャーのポジションではなく、営業パーソンとしてお仕事をされている皆さんは、いかがでしょうか?
これからのキャリアで、マネージャー以上の階層になって意思決定をしたいという方は、アカウンティングやファイナンスを学ぶことは必須だとお感じいただけたはずです。
皆さんはいかがでしょうか?
私は、営業パーソンの皆さんもアカウンティングやファイナンスを学ぶ意義はとても大きいのではないかと思っています。
それは過去と比較することで明らかになります。
現在は営業パーソン一人ひとりの考えが尊重され、チームで意思決定をするシーンも増えているはずです。以前であれば、上意下達の組織も珍しくなく、マネージャーが決めたことはチームが決めたことと同じでした。
このように、自分の意見を求められる場において、アカウンティングやファイナンスを無視した発言をすることは、自分の意見の説得力が欠けているということを示していることにつながるかもしれません。
チーム内で影響力を発揮していくためにも、ぜひ学んでみてはいかがでしょうか?
3. 「アカウンティング」と「ファイナンス」の違いとは?
まずは、基本的な部分から入っていきましょう。
「アカウンティング」と「ファイナンス」は、何が違うのでしょうか。
(※本分野の専門ではないため、個人的な見解を記しています。)
・アカウンティングとは、一定期間において会社の財務の状況を示すもの
・ファイナンスとは、期間に縛られず、1つの事業における収支を示すもの
アカウンティングは過去のもの、ファイナンスは未来のものということで、ざっくり理解していただくことも良いかもしれません。
具体的には、今期の売上状況を確認するのはアカウンティングであり、将来に向けてどの事業に投資をしようかを検討していくのはファイナンスです。
4. おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、アカウンティングやファイナンスを学ぶ意義を中心に、言葉の意味も考えてみました。
アカウンティングやファイナンスは、営業パーソンであっても学ぶ意義があるということをご理解いただけましたでしょうか。
また、何気なく使っているアカウンティングやファイナンスという言葉は、実は違う意味を持っています。まずは、基本である言葉の意味を理解して、次回のコラムへとお進みください。
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営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。
石井 健博
ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。5歳息子のパパ。