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苦しかったときの話をしようか (森岡 毅著 2019年 ダイヤモンド社)第一回:キャリアとは?

 

こんにちは、高橋です。
今回は、「苦しかった時の話をしようか」という本をご紹介します。

この本は、日本のマーケター兼実業家としてご活躍されている森岡毅氏の書籍です。
有名なストーリーとしては、USJの再建です。数々の戦略を打ち出し、USJの経営を回復させました。

今回は、森岡氏の書籍から第一弾として、キャリアについて考えてみたいと思います。

目次

    ■キャリアは人生の足跡

    あなたにとって、「あなたの人生の成功」とは何でしょうか。

    これには、人それぞれの解釈が存在します。もちろん、成功イメージが持てていなくて模索しているという方もいるでしょう。

    では、あなたにとってキャリアとは何でしょうか?

    キャリアの語源をたどると、それは「車輪のついた乗り物」であり、「その乗り物が付けた足跡」です。

    つまり、キャリアとは「人生の軌跡である」ということです。

    キャリアという言葉からは、未来ばかりに目が向きがちですが、元々は過去の軌跡から来る言葉なのです。その軌跡からつながった未来を考える行為こそが、まさにキャリア形成と言えるでしょう。

    軌跡とは過去のものであり、誰しもが変えることはできません。しかし、これからの取り組みにより、過去の軌跡を輝かしいものにしたり、過去の軌跡を活かして未来の仕事につなげたりすることができます。

    ■自分にしかできない何かを探せ

    マーケティング用語では、特定のビジネスドメインの中で、自社の立ち位置を決定することをポジショニングと言います。

    これは、個人にも当てはまります。

    自分にしかできないことは何かを探し、その分野で輝くことが大切なのです。

    ただ、ポジショニングを取ることはそう簡単ではありません。

    本書によると、森岡氏は「20代の頃は、死に物狂いで働くことが大切」と述べています。

    私もその通りだと思います。

    特に、ビジネス経験がまだ浅いときは、とにかく色々なことに挑戦して、自分の強みとやりたい仕事を見つけ、熱中することが大切なのです。

    朗報があるとすれば、日本人はかなりの勤勉です。

    森岡氏は、海外でのビジネス経験で相当な苦労をされたようですが、日本人は海外のビジネスパーソンに比べて、比較的まじめです。この性格を活かし、世界でも活躍できるように努力を積み重ねることが大切なのです。

    ■がむしゃらに働いて見えたもの

    私自身の経験談も、少しお話させてください。

    私も20代の頃は実に様々な経験をしました。
    大学卒業後の2年間は、夜に大学院に通いながら日中は高校教師をしていました。
    その後の4年間はファンケルで化粧品開発の仕事をし、20代最後の1年間で営業の世界に飛び込みました。
    当時、将来への不安を感じることもあったものの、とにかく目の前の仕事に全力を尽くしきるということだけは、胸を張ってやってきました。
    その結果、それぞれの経験が今の自分にとって貴重な糧になっています。
    教員として生徒一人ひとりに向き合ってきた経験、大組織の中で揉まれた経験、1日中飛び込み営業や架電をした経験それぞれが今の私を形成しています。

    森岡氏の「20代の頃は、死に物狂いで働くことが大切」という言葉に感銘を受けた背景には、私自身の体験も重なっているのです。

    ■おわりに

    いかがでしたでしょうか。

    今回は、キャリアをベースにしたコラムを書いてみました。皆さんの今までのキャリアを見つめ、これからの一歩を踏み出す良いきっかけになりましたか?

    次回は、キャリアを構築する上で大切になってくる「人生の目的」に焦点を当ててみたいと思います。

    皆さんは、どのような人生の目的を持っていますか?すでに明確な目的を持っている方も、そうでない方にも有益なコラムになるよう書いてみます。

    ぜひ、次回もお読みください。

    本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒苦しかったときの話をしようか

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    高橋 研

    代表取締役 CVO
    早稲田大学大学院理工学研究科終了後、株式会社ファンケルに入社。
    その後、30歳を節目に営業の世界に飛び込み、多くの会社の教育支援に携わる。
    2013年株式会社アルヴァスデザイン設立。2018年「実践!インサイトセールス(プレジデント社)」出版。

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