ALVAS JOURNAL

新たな観点を共有する

こんにちは、高橋です。

現在、株式会社アルヴァスデザインの理念に関するコラムを、継続的に発信しています。

今回は、その第十回目として「新たな観点を共有する」をお伝えします。

前回のコラムまでのコラムはこちらから、お読みいただけます。

第一回:理念コラムを始めます
第二回:自他を尊重する
第三回:目的を持って取り組む
第四回:当事者として価値を発揮する
第五回:体系的に学び続ける
第六回:一人で考えチームで磨く
第七回:相手と志を共感しあう
第八回:本質的な問いを考え合う
第九回:強みを活かす

 

目次

    1. 情報提供だけでは生き残れない

    営業パーソンの役割の1つに、旬の情報をお客様に届けることがあります。これは、間違いなく、昔から変わらない営業パーソンの役割であり、お客様も大いに期待していることでしょう。

    このことを、私が新卒で入社したファンケルで開発者をしていた頃、とても強く感じました。

    世の中にある最新の情報は、新聞でもない、メディアでもない、営業パーソンが持ってきてくれる

    という当時のトップからいただいた言葉は、今でも鮮明に覚えています。そして、実際に開発者として仕事をしている間に、この言葉がいかに正しいかがよくわかりました。

    しかし、昨今テクノロジーの発達により、人類史上始まって以来「情報が最も行きかう世の中」になったことは認めなくてはならない事実です。

    これにより、旬な情報を届けることが難しく、そして旬な時期も一瞬で終わるような時代になりました。

    このような時代を生き残るためには、情報提供だけに注力していては生き残ることができないでしょう。

    2. 新しい観点を与える

    営業パーソンにとって、情報提供に加えて大切になってくることが、「新しい観点を与えること」だと思います。

    営業パーソンは、お客様の外から客観的に意見を言うことも可能ですし、外の世界にいるからこそ問いかけることができることもあります。

    これからの時代を生き残っていくためには、お客様にとってクリティカル(批判的)な意見や問いかけを積極的に実施し、お客様も気付かなかったような問いを投げかけることができるようになる必要があります。

    3. 2つの事業で目指したい姿

    私たちは、営業人材紹介開発という2つの事業の軸を持っています。

    人材紹介において、目指したい1つの姿は「弊社がご紹介させていただいた営業人材による、組織への新しい観点の付与」です。

    ヘッドカウントを埋めるために人材を採用したいという企業は、少なからず存在し、採用数をKPIに仕事をされている方も多いはずです。

    誤解を恐れずに申し上げると、私たちは単なるヘッドカウント目的の紹介は致しません。

    私たちが目指すべきところは、キャンディデートにとっての働き甲斐のある仕事の実現であり、企業にとってのビジョン実現です。

    これらの両方が叶えられた1つの姿が、ご紹介させていただいた営業人材が、組織にとって新しい風になりビジネスを加速させていくことなのです。

    人材開発において、私たちは単純な研修プログラムの販売は致しません。

    私たちは、お客様と共に、人材開発の施策を考え、お客様の営業組織をあるべき姿にプロデュースしていきます。

    その過程では、やはりお客様に「新しい観点を与える」ということが大切になってきます。今までやってこなかった、考えもしなかったような人材開発の施策を創り出し、ビジョンの実現に向けて伴走支援していきます。

    4. 新たな観点の先にある成功循環

    私たちは、お客様に新しい観点を与えることで、創り出したい成功循環があります。

    お客様にとっては、

    • 新たな観点が外部から入ってくることにより、物事を見る観点が多様化する
    • 観点が多様化することにより、新たな価値が生み出される
    • 新たな価値が生まれることにより、新たなファンが増える
    • 新たなファンが増えることにより、業績が向上する
    • 業績が向上することにより、新たな投資ができるようになる

    という「成功循環」が生まれます。

    これらの成功循環を回すことが、お客様にとってのビジネスの成功やメンバー一人ひとりの人生の豊さにもつながっていきます。

    私たちは、全力でこの「成功循環」を創りたいと考えています。

    5. おわりに

    いかがでしたでしょうか。

    今回は、新たな観点を共有するというテーマでした。営業パーソンにとって、お客様に情報提供を実施することは大切な役割の1つです。しかし、それだけでは足りません。

    私たちは、お客様でさえも気付いていないインサイトを付き、考えてもいなかった問いを与えることで、クリティカル(批判的)な思考の機会を与える存在になっていきたいと思います。

    これにより、お客様のビジネスにも好影響を与え、「成功循環」が生まれるのです。

    高橋 研

    代表取締役 CVO
    早稲田大学大学院理工学研究科終了後、株式会社ファンケルに入社。
    その後、30歳を節目に営業の世界に飛び込み、多くの会社の教育支援に携わる。
    2013年株式会社アルヴァスデザイン設立。2018年「実践!インサイトセールス(プレジデント社)」出版。

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    外部の視点からお客様に
    クリティカルな意見を言う。
    そういう営業は
    これからも生き残る。