ALVAS JOURNAL

ハーバードの人生を変える授業(タル・ベン・シャハー著者 2010年 大和書房)幸運を呼び込み、営業を楽しもう!

こんにちは。石井です。

本日は、「ハーバードの人生を変える授業」をご紹介します。

本書を手に取ったのは、私が社会人になってすぐの時だと記憶しています。まさに2010年の発売当初です。

当時、社会人なりたてだった私は、「仕事とどのように向き合えば良いのか」ということを模索していました。
営業としてキャリアをスタートさせたわけですが、はじめてのことばかりで、精神的にも肉体的にもすごく疲れていたと記憶しています。

このような時期に、本書に出会い「自分の人生に向き合う」ということを深く考え始めました。
本書は、深く考えさせられる問いが随所に記載されています。
本記事では、その中でも私自身が特に印象的であったものをご紹介します。

 

 

1. 忙しい日々に大切なこと

営業という職種に限らず、仕事をしていると毎日が多忙です。
「やらなければならないこと」が多く存在し、常に追われている感覚になることもしばしばあります。

特に、新型コロナウイルスの影響で、営業担当者が在宅勤務をすることも珍しくありません。
このような状況では、「仕事とプライベートの切れ目がない」ことや、「今まで以上に、成果を問われる」といったことが起こりえます。
つまり、私たちを取り巻く営業環境は、よりストレスフルになったと言えます。

では、このような状況において大切なことは何か?

それは、「向き合う時間」を設けることです。
人生の時間は有限です。そして、いつ終わるかわかりません。
このような人生において、本書では「生産的知識」を育むことの重要性を説いています。

生産的知識とは

「単なる知識ではなく、自分たちをとりまく世界をよく理解して、状況にうまく対処するための知識」

のことです。

つまり、私たちは日々変化していく環境を理解し、行動していくことが必要なのです。

2. 感謝のワーク

まず、ご紹介したいのが「感謝のワーク」というものです。

本書では興味深い実験結果が紹介されています。

それは、毎日1-2分でも良いので「感謝したことをノートに書き留める」と、人生の幸福度が向上するというものです。
また驚くことに、快眠できるようになったり、体調不良が改善されたりもしたのです。

私たちは、営業を通してさまざまな方々と関わります。

・社内のグループメンバー

・先輩や上司

・社内の事務の方

・お客様

・取引先

など、数えきれない方々と共に仕事をしています。

確かに、営業は「ありがとう」という言う機会は多いかもしれません。
しかし、「ありがとう」という言葉が決まり文句のようになり、本当の意味で「感謝」の気持ちを持てていないことがあるはずです。
私たちは落ち着いて「向き合う時間」を設定することで、深い感謝の気持ちを持つことができるのです。

3. 意義を見いだすワーク

次にご紹介するのが、「意義」についてです。
皆さんは、ご自身の営業に「どのような意義」を感じているでしょうか。そして、それらを言葉にすることができますか?

営業は、売上という数値で周りから仕事の良し悪しを判断されるシーンが多いです。
そのため、営業担当者自身も、「売れている=良い仕事をしている」と考えがちです。

しかし、営業とは「売上をあげる」ことだけが仕事ではありません。むしろ、お客様に満足いただき、その結果としてついてくるのが売上です。

皆さんは、お客様にご満足いただくために、どのような営業をしていますか?
これは、皆さんにとっての、営業への意義とも言い換えることができる問いです。

4. 困難から学ぶワーク

営業をしていると、さまざまな困難にぶつかります。

思うように成果が出ないこともあれば、プレゼンでの失敗、クレームを受ける・・・といったこともあるでしょう。

このようなときには、ぜひ「困難に向き合う時間」を作りましょう。

具体的には、「大変だったり、辛かったりした過去の経験を、15-20分程度、紙にひたすら書き出してみる」

ということを実施しましょう。

その際に、感情にフォーカスして、「その時にどう思ったのか」を深く内省しましょう。
また、この過去の経験から「何を学んだのか」もセットで考えましょう。
困難は、確かに嫌な経験でもありますが、その経験からの学びは「必ず今とこれからの人生に活きる」と実感できるはずです。

実際に、私もこのワークを実践していますが、紙に書き出すことで「想定していた度合いより、はるかに大きな効果」を実感できます。

困難だと思っていたことが、すっきりと晴れたように見えたり、ポジティブな気持ちになったりします。ぜひ実践してみてください。

5. おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、自分自身と徹底的に向き合うという意味で本書を紹介させていただきました。
本書では、紹介させていただいた以外にも数多くのワークが記載されています。

これらのワークをじっくりと、そしてゆっくりと繰り返すことで、人生の幸福度は必ず高まるはずです。

そして、営業という仕事に向き合うことで、一人でも多くの方が「楽しい」瞬間を感じ取っていただけたら、嬉しく思います。

 

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ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。3歳息子のパパ。

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