ALVAS JOURNAL

魂の燃焼へ(執行草舟 清水克衛 2015年 イースト・プレス)何度も読み返したい対談本!生きる、魂、仕事…すべてを考えさせられる一冊です。

こんにちは。石井です。

本日は、私の愛読書の1つを紹介します。

この本をなかなか紹介できなかったのは、私がこの本のコラムを書いていいのかと思いとどまるほど重く、そしてまだまだ本の内容を理解しきれていないという気持ちがあったためです。

今コロナウイルスの影響もあり、前よりも元気をなくした方が多いように感じます。こちらのコラムをお読みの方は、営業パーソンが多いかと思いますが、その方々にとって、明日からと言わず、読んだ瞬間から元気になるような本である…

そう確信したため、コラムを書くことに決めました。

この本の著者の一人、執行氏は、実業家であり生命論研究者でもあります。書籍は複数あり、私はどの書籍も愛読しています。

もう一人の著者である清水氏は、東京都江戸川区で「読書のすすめ」という書店の店主をされているかたです。私は何度もこちらの書店に通わせていただき、たくさんのステキな本をご紹介いただきました。

 

さて、このコラムをお読みいただいた後、少しでもこの本を読みたいと思っていただける方がいらっしゃれば嬉しく思います。

 

1. 魂とは何か

この本のタイトルにもある「魂」とは何でしょうか。

私はこの本を読む前には、あまり深く考えることがありませんでした。。なんとなく、人に宿るもので、ピンチの時に奮い立たせてくれる存在?くらいの認識でした。

 

この本は、フランスの哲学者アランによる言葉が紹介されています。

“魂とは、肉体を拒絶する何ものかである”

 

私たちが人間として持っているこの肉体…

それよりも大切になるものが魂であり、「人間を人間としているのは、この肉体よりも大切なものがあるという思想」と書かれています。

 

2. 憧れに向かって生きる

肉体よりも大切であるとする魂は、憧れに向かって突き進むための力になります。

 

ここで言う憧れというものは、「3年度にこうなりたい」というものではなく、「人生をかけても未完で終わってしまうような尊いもの」です。

本によると、「簡単に到達できるものは、欲望でしかない」とのことです。

 

そして、それは自分の欲を満たすものでない。憧れとは、当然ながら自分の成功ではなく「誰かの役に立つこと」に対して全身全霊をかけて挑むことなのです。

 

3. 終わりを描き、生きよ

人生はいつ終わるかわかりません。医学が発達し、余命宣告というものもありますが、それであってもいつ死ぬかわからないのです。

 

そんな中、1つ言えることは

「いつ死んでもいいと言い切れるほど、生き抜くことである」というメッセージを、本から受け取りました。

 

生まれ変わりがあるかどうかを信じるか信じないかは、人それぞれだと思いますが、ただ1つ言えることは、この人生は一度きりということです。

 

この本からは、憧れに向かってがむしゃらになって生きることを強く感じさせられます。

 

4. おわりに

著者の執行氏は、娘さんが生まれた直後に若くして奥さんを亡くし、また創業当初から一緒にやってきたメンバーも亡くしたそうです。

ただ、

「今でも一緒にやっているという感覚は変わらない。そして、死を乗り越える必要はない。一緒に生きれば良い。」

と述べています。

魂とは、肉体がなくなったあとも共存して、受け継ぐことができるのでしょう。

 

我々の仕事は、過去から色々な方々が関わり、創り上げてきたものの結晶とも言えると思います。その中にある魂を感じ、仕事に向き合うと、少し今よりも元気になると思います。

 

本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒魂の燃焼へ(執行草舟 清水克衛 2015年 イースト・プレス)

 

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