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感染症の歴史(石 弘之 2014年 洋泉社) 歴史から紐解くコロナウイルス解決への糸口とは?

 

こんにちは。アルヴァスデザインのエデルです。

現在世界中では新型コロナウイルスが大流行していて、9月24日時点での世界のコロナ感染者数:約3175万人、日本:約7.9万人を超えています。

 

私は、過去の人類とパンデミックとの闘いを紐解くことで、今回のコロナへの考え方や対応法も変わるのではないかと考え、本書を手に取りました。

 

少し前まで営業パーソンにあまり関係がないと思われてきた感染症…。

いまや訪問営業が制限されるなど、大きな打撃を受ける職種のひとつが営業になりました。

 

そこで本コラムでは、「感染症の歴史から考える未来」について考え、営業パーソンに役立つ内容を紹介していきます。

 

 

 

1. 人類に影響を及ぼした感染症の歴史

さて、2020年2月、中国・武漢にて発生した、とされている新型コロナウイルス。

人類の歴史を振り返ると、これまでも人類はさまざまな感染症に脅かされてきました。

ここでは簡単に、歴史上有名になった感染症をいくつか見ていきます。

 

・ペストの流行

まずは、東ローマ帝国などで流行したとの記録が残り、14世紀には世界的な流行で1億人が死亡したと言われています。「黒死病」と呼ばれ恐れられていました。またヨーロッパでは人口の3分の1が亡くなった記録も残っています。

 

・コレラの流行

インドの風土病とされており、植民地にしたイギリスの覇権拡大で世界に広がり、各地でたびたび流行したそうです。日本でも明治の開国前後で流行し、江戸だけで26万人も死亡したとされています。

 

・スペイン風邪の流行

今から100年前、1918~1920年世界で流行したインフルエンザで、20世紀の最悪のパンデミック(世界的大流行)と呼ばれています。たったこの期間だけで世界中で約5億人もの感染者を出したと言われており、これは世界人口の四分の一程度とされています。

 

さて、有名な世界的感染症を見てきましたが、これらの感染症が発生した要因に関して、大きな流れを見ていきましょう。。

 

~感染症が人類に流行するまで~

※これは一例です。、別の流れもありますし要因もさまざまです。

  • 人口が増加する
  • 人間が食料資源やエネルギー資源の獲得を求めて移動する
  • 人間が建物を建てるなど自然破壊をし、環境汚染を起こす
  • 野生動物が山から下りてきて家畜に近づく
  • 野生動物がもともと持っているウイルスが家畜に移る
  • 人間が家畜を飼育している際に家畜から人間へウイルスが移る(ウィルスの感染源となる)
  • 公衆衛生が低下する
  • ウイルスの流行

 

上記の流れを見ていくと、感染症の根源は「人間の進化や発達」に起因していると思わずにはいられません。また、感染症が流行する際の共通項があります。それは「移動技術の発達と環境破壊」です。

 

2. 感染症と人類の発展

これらの感染症は、人類の命を脅かす存在ではあります。しかし皮肉なことに、感染症は人類の発展や価値観の変化を促していく存在ともなってきました。こちらもいくつか具体例を見ていきましょう。

 

・ペスト「近代の陣痛」―人口の3分の1が亡くなった欧州では、生や死に対する価値観が揺らぎ、封建社会の崩壊の一因になりました。新たな学問や芸術がルネサンスを生み、教会の権威も失墜してその後の宗教改革につながったといわれています。

 

Q.ペストの流行によって英国で生まれた世界的スポーツは何でしょうか。

答えは「ゴルフ」です。

 

ペストの流行によって、労働力が不足したため、領主は農民の意欲を上げるために土地を貸し出します。農民はそれぞれが工夫して成果を上げるようになり、これが資本主義経済に繋がったと言われています。

そして、土地が余った英国では広い土地で羊を育てる牧羊が盛んになり、牧羊犬をいれて暇になった羊飼いが始めた遊びが「ゴルフ」を生んだという説もあります。

 

 

・コレラ「衛生の母」―コレラは汚れた飲み水から流行したため、公衆衛生の重要性への認識が世界で広まり、上下水道の整備が進みました。

 

 

このように歴史を振り返ると、人類はたびたび感染症に襲われ、多くの命が失われてきました。一方で感染症の大流行は、人々の考え方や行動様式を劇的に変えるきっかけになってきました。ときには世の中の大変革や進歩、社会の改善につながったと言えるでしょう。

 

3. 今、そしてこれからを生きていくために

いずれコロナウイルスが終息したとしても、これまでの社会とはガラリと変わっていく面が必ず出てきます。緊急事態宣言により一気に広がったのが、「テレワーク」や「オンライン授業」などです。

 

 

会社や学校で顔を合わせて働いたり、学んだりすることの大切さは変わりないですが、働き方も学び方も、まるまる「コロナ以前」に戻ることはないでしょう。ただ、通勤や通学の負担が減って自宅で過ごす時間が増えたり、家族と生活する時間が生まれたり、自身の趣味ややりたいことに尽くせる時間が増えるかもしれません。

 

いま急激に落ち込んでいる外食、旅行、レジャー、エンターテインメント、アパレル等といった業界がコロナ後にどんな工夫をしたら生き残ることができるでしょうか。

いま伸びている通信、ネット通販、宅配といった事業はさらにどう展開していくでしょうか。

東京を中心とする首都圏への人口集中が続いてきましたが、「密」の回避やテレワークの普及で、地方への人口分散が始まるかもしれません。

例えば最近のニュースですと、人材サービス大手のパソナグループが、9月から段階的に東京都・千代田区にある本社の主要機能を、淡路島に移すことを発表しました。

 

また、このコロナ禍によって変化を余儀なくされたことの一つに、研修があります。通常、研修は集合型が一般的です。しかし、新型コロナウィルスの影響によりそれも難しくなりました。結果、今まであまり注目されなかった、「ZOOM」に焦点が置かれ、オンライン研修主流の時代へと変わりました。

このように今まで目を向けられていなかったものが新たなビジネスチャンスに繋がるかもしれません。こうしたことを考えることがきっと自分の将来につながります。

 

4. おわりに

さて、いかがでしたでしょうか。

人類がウィルスの存在を認識してから、まだまだ日が浅いこともあり、ウィルスへの有効な対抗手段は実際のところあまり持ち合わせていません。そのため、今回のように新型ウイルスとの闘いは長期化する傾向にあります。また、こうしたパンデミックは今回限りではなく、近い将来また起きると、多くの研究者が警鐘を鳴らしています。我々ビジネスパーソンも「パンデミックは起こるものである」という前提でキャリア設計をする必要があるのではいでしょうか。

 

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