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【エッセンシャル版】マネジメント基本と原則⑨(ダイヤモンド社 2001年 P・F・ドラッカー著 上田惇生編訳)~マネジメント人材の開発とは?~

こんにちは、石井です。

これまで複数回にわたって、P・F・ドラッカーの「エッセンシャル版 マネジメント基本と原則」を取り上げています。

本日はその九回目として、「マネジメント人材の開発」を考えていきます。

ドラッカーのマネジメントは、ややアカデミック性が高く、現場で応用するには一定の障壁があると考えられていることもあります。

そこで今回は、ドラッカースクールを卒業生である藤田勝利氏の著作ドラッカースクールで学んだ本当のマネジメント(日経BP 2021年)も参考にしながら読み解いきます。

第1回:マネジメントの基本と原則とは?
第2回:企業の目的とは?
第3回:戦略計画とは?
第4回:仕事の生産性とは?
第5回:仕事の働きがいとは?
第6回:マネジメントとチーム作りとは?
第7回:マネージャーの2つの役割とは?
第8回:マネージャーの5つの仕事とは?

 

目次

    1. マネージャーの5つの仕事(前回のあらすじ)

    ドラッカーは、どの職種においてもマネージャーには共通の「5つの仕事」があると定義しています。

    ・その1;目標を設定する

    組織をマネジメントすることで、組織目標を達成することがマネジメントの仕事の1つです。

    ・その2:組織する

    ドラッカーは、「組織する」ことをマネージャーの仕事としています。

    マネージャーの仕事として、メンバーの強みを活かし、メンバーの強みの総和よりも高い生産性を上げることが「組織」されている状態なのです。

    ・その3:動機づけとコミュニケーションを図る

    マネージャーは、一人ひとり違うメンバーの動機に着目し、それを刺激しなければなりません。その1でご紹介した「組織の目標」と、いかにメンバーの働きがいを重ね合わせるかということが大切です。

    ・その4:評価測定する

    メンバーの仕事を評価することはマネージャーの仕事の1つです。

    ・その5:人材を開発する

    人材育成の手法は、星の数ほど存在します。そして、メンバー一人ひとりの個性に合わせてマネージャーが育成するとなると、十人十色のやり方になるでしょう。

    その中で、大切なことは、育成手法を探すことよりも、まずはマネージャーが真摯でありメンバーから尊敬を集められる存在かどうかです。

    2. マネージャーの素質は生まれつきか?

    タレントマネジメントの分野において、しばしばNature versus Nurture(自然か?育成か?)という表現が用いられます。

    ドラッカーは、下記の言葉を残しており、マネージャーとは開発されるものであるという立ち位置をとっています。

    マネージャーは育つべきものであって、生まれつきではない。

    このメッセージの背景には、マネージャーを開発しなければならないという言葉があります。

    企業は、マネージャーが勝手に育つことを待つのではなく、開発されたタレントを探すのでもなく、自社でマネージャーを育てる気概を持たなければならないのです。

    これらを示唆する言葉として、ドラッカーはやや極端な表現をしています。

    マネジメント開発は、人事計画やエリート探しではない。それらのものはすべて無駄である。有害さえある。

    いかがでしょうか。

    ドラッカーは、いかにマネージャーを体系的な機会を作り育てることを重んじていたかを感じ取ることができますね。

    3. マネジメント開発をする上で大切なことは?

    仕事の内容が変われば、具体的なマネジメント開発の内容も変わることでしょう。

    しかし、ドラッカーは、マネジメント開発をする上での基本的な考えを述べており、これはどの仕事にも当てはまる原則として学んでおく価値があります。

    ドラッカーは、マネジメント開発をする上で大切なことは「成果をあげさせる」としています。その上で、実施してはならないことは、「メンバーの性格を変えることや、人の改造をすること」だと指摘しています。

    この背景には、ドラッカーが大切にしていた概念である「強みによって成果を生み出す」というものがあります。

    つまり、マネジメント開発とは育成対象者の強みを申し分なく発揮できるものにしなければならず、優秀なマネジメントを模倣することで決して完成はしません。

    大切なことは、育成対象者の強みが活かされるその人自身に最適なマネジメントを「開発」することなのです。

    4. おわりに

    いかがでしたでしょうか?

    本日は、ドラッカーのマネジメント開発について考えてみました。

    ドラッカーは、メンバーの強みを活かして成果を生み出すことにとことんフォーカスしています。それは、マネジメント開発でも変わりません。

    マネージャーは、チームをより良いものにしていくためにマネジメントをしていきます。

    しかし、その前に自身の強みを活かしたセルフマネジメントをしなければならないのです。

    次回は「目標管理」を考えていきましょう。
    >【エッセンシャル版】マネジメント基本と原則⑩(ダイヤモンド社 2001年 P・F・ドラッカー著 上田惇生編訳)~目標管理をする上で大切なことは?~

     

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    石井 健博

    ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
    営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
    趣味は、読書・英語学習・ラグビー。5歳息子のパパ。

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