ALVAS JOURNAL

ベートーヴェンの生涯(ロマン・ロラン著1938年 岩波文庫) ~運命との戦い、不幸の末、生まれた歓喜。~

こんにちは。石井です。

今回は、ベートーヴェンの生涯をご紹介します。

ベートーヴェンをご存じない方は、そうはいないはず…音楽の教科書にも、必ず出てきますからね。

特に、交響曲第5番「運命」第9番「歓喜の歌」は、おそらく誰もが聞いたことがあるはずです。

ベートーヴェンは耳が聞こえない…(厳密にいうと、聞こえなくなっていった)

ということも、記憶の片隅にある方が多いはずです。

そんな彼は、まさにこの耳が聞こえない「運命」、そして不幸が重なる「運命」を生き、最終的に、人生の「歓喜」を叫んだのです。彼の人生は壮絶であり、本書の内容からは戦いを生き抜いた男のすばらしさを感じ取れます。

いま、仕事に苦しんでいる人、生きるのが苦しい人、または自分の「運命」に直面しもがいている人…

そんな方には、ぜひ手に取ってほしいロマン・ロランの名著「ベートーヴェンの生涯」をお届けします。

 

目次

    1. ベートーヴェンという人物

    ベートーヴェン、正式名称ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、1770年にドイツのボンで生を受けました。父は音楽家、母は宮廷料理人をしていました。

    1827年にオーストリアのウィーンで亡くなるまで数々の名曲を残した作曲家であり、ピアニストです。

    彼は幼い頃から父親から音楽の英才教育を受けていたようです。

    その過程で、モーツァルトを尊敬し、彼の音楽に大きな影響を及ぼしたと言われています。音楽家として活躍している中、聴力を失うという悲劇に見舞われます。これにより、彼は引きこもり孤独な生活を送るようになります。

    亡くなるまで、その聴力が回復することはなく、彼は不幸の中人生を生き抜き、人生の「歓喜」を掲げました。それは彼の言葉にも現れております。

    悩みをつき抜けて歓喜に到れ!

    2. ベートーヴェンを襲った運命①

    ベートーヴェンが苦しんだ不幸はたくさんある…その中でもやはり聴力が衰退していったことは大きな事柄であったと思います。

    本書においても、

    「できることなら僕はこの運命に戦い克ちたいのだが、しかし僕は自分をこの世で神の創った最も惨めな人間だと感じる瞬間がたびたびあるのだ・・・

    とベートーヴェンの言葉が紹介されています。

    彼は人と会うことを避け、孤独な生活をしていました。

    ただ、ベートーヴェンはこの孤独によって、その苦しみを味わったことによって、それをエネルギーに変えて偉大な業績を残したのだと思います。

    不幸な運命により孤独になったベートーヴェン…しかし、彼はその孤独な中だからこそ戦うことができたのだと思います。

    私たちは、自分だけにしかない「運命」を受け止め、それをもって進むしかないのだと思います。

    3. ベートーヴェンを襲った運命②

    ベートーヴェンが食べるお金さえもなく、乞食のような生活を送っていたことがあるというのは、少々驚かれる事実かもしれません。

    ベートーヴェンは、下記の言葉を残しています。

    ほとんど乞食をしなければならないほどになっているが、困っていないかのようなふうに装わねばならぬ。

    穴の空いた靴を見られてはいけないということで、外出をすることができないほどであったそうです。そのくらいベートーヴェンへの世間の認識と実際とにギャップがあり、苦しんでいたのだと思います。

    この苦しみは相当大きかったようで、キリストを信仰していたベートーヴェンはたびたび神に祈りを捧げています。

    おんみが造られた人間の中の最も不幸な者のこの祈りをお聴き取り下さい。

    彼の悲痛な叫びですね。

    私たちは、ベートーヴェンのこの状況を本当の意味で理解できるでしょうか。自身の血ともいえる全てのものを捧げて作った曲に対して、正当な対価が全く支払われず、おまけに資金援助のパートナーにも裏切られてしまうのです。

    このような彼の人生を見て取ると、いかに我々が恵まれている環境にいるのかを感じます。もっと、私たちは戦いに飢えた仕事観を取り戻さねばならないのかもしれません

    4. 結果よりも運命にぶつかること

    ベートーヴェンは、結果として功績を残した人物です。しかし、これはあくまで結果論です。

    私たちが見るべきことは、ベートーヴェンが自身の「運命」を受け入れ、もがき、その中で戦い抜いたことなのだと思います。

    私たちは生きているだけでさまざまなことに出会います。その中で、「辛いこと」から目を背けてはいないでしょうか。

    現代は、それらから逃げることは簡単にできてしまう世の中です。

    仕事も嫌になれば転職をすれば良いですし、職種だって比較的簡単に変えることができます…。

    ただ、現実から逃げることは、また同じような辛い現実と出会ったときに、また逃げることにもつながりかねません。

    この世から、苦しみや辛さがなくならない限り、どうしても私たちは戦わざるを得ません。

    この勇気をベートーヴェンは私たちに授けてくれるのです。それは、「歓喜」を感じることができる終焉のために。

    5. おわりに

    いかがでしたでしょうか。

    本日は、ロマン・ロランの「ベートーヴェンの生涯」をお伝えしました。こちらは古い本ではありますが、比較的読みやすく、内容も大変オススメできます。

    仕事で悩んだとき、営業で苦戦しているとき、テクニックやスキルを学ぶことも良いかもしれませんが、戦う勇気そのものを授けてくれるベートーヴェンと対話してみることも良いかもしれません。

    そのために、絶好な書籍がこの「ベートーヴェンの生涯」にあり!と感じます。

    気になった方は是非お手に取ってみてください。

     

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    石井 健博

    ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
    営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
    趣味は、読書・英語学習・ラグビー。5歳息子のパパ。

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