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現代語訳 論語と算盤(渋沢栄一 2010年 ちくま新書) 不透明な時代を生き抜くバイブル!営業パーソン必見の書!

こんにちは。石井です。

 

時代とともに生活スタイルや仕事のやり方は大きく変化していきます。

 

「大きな変化」と言われてすぐに思いつくのが、コロナウイルスの世界的な広がりです。

これによって、私たちの置かれている環境は劇的に変化しました。

 

このように大転換を迎えたときに、考えなければならないことはどのようなことでしょうか。

もちろん、答えは様々かと思います。

 

ただ、忘れてはいけないことは原点と言われているような原理原則に立ち返ることではないでしょうか。

 

現代語訳 論語と算盤(渋沢栄一 2010年 ちくま新書)

この本は、470社もの会社設立に携わった渋沢栄一氏が世に残した名著です。

 

これからの未来を創っていく我々、これからの未来を創っていく営業パーソンにとって、この本からの学びは、まさに原点回帰になるでしょう。

 

1. 渋沢栄一とは?

1840年に生まれ、明治~昭和にかけての日本を創り上げた実業家の一人です。

数々の会社設立をしたことで有名で、その数は470社にもなります。

 

有名なところをあげますと

・第一国立銀行(現在のみずほ銀行)

・東京証券取引所

・いすゞ自動車

・IHI

などなど、誰もが知っている企業が並びます。

 

また、一橋大学や二松学舎大学の創設にも関わっています。

 

このように数々の功績がある渋沢栄一は、「日本資本主義の父」と呼ばれています。

 

渋沢栄一が私たちに残したものから、今私たちが未来に向かってできることについて考えたいと思います。

 

2. 論語と算盤の調和が大切だ!

そもそも、「論語」「算盤」とはどういった意味で使われているのでしょうか。

 

・論語…道徳のことで、孔子とその弟子たちの言動をまとめたもの

・算盤…利益を追求する経済活動のこと

 

この二つについて、渋沢栄一は書籍の中で「論語と算盤の調和が大切である」ということを伝えています。

 

一見すると、「論語」と「算盤」はかけ離れているようにも思えます。

 

例えば、環境のことは無視して、どんどん商品を生産して売るということができれば、道徳感は低くても経済活動はとても潤います。

 

しかし、皆さんもお気づきのように、このような例え話が通用するような世の中ではなくなってきました。

 

企業における道徳は、日本だけではなく世界でも求められるようになりました。

 

例えば…

・Facebookは、社会的に反する投稿を容認したことで、世界的な大企業が宣伝を自粛するようになりました。

・エールフランス航空は厳しい環境基準を求められるようになりました。

 

このような動きは珍しいことではありません。

脱炭素、京都議定書、パリ協定などもこれらに該当する取り組みの1つと言えます。

 

このように、私たちは「論語と算盤の調和」ということをこれから真剣に考えていかなければならないのです。

 

昨今よく話を聞く「SDGs」についても同様のことが言えると思います。

 

SDGsとは…

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。

 

 

このように私たちは、高い道徳観を持って利益追求を行っていくことが求められているのです。

 

弊社でもSDGsの取り組みを行っております。参考までに一例として紹介します。

株式会社アルヴァスデザインのSDGsの取り組み

 

3. これからの私たちに必要な教養はこの3つだ!

私が本から読み解いた、大切な観点は3つです。

  • 現実と学問の一致
  • 人格への教育
  • 社会全体の利益追求

 

1つずつ見ていきます。
■現実と学問の一致私たちは、現実に世の中に必要なことを事業にする必要があります。

その現実と学びを一致させることで、新しいものを創造できるのです。

学ぶことに必死になることは大切ですが、頭でっかちになりすぎることもよくありません。

そのバランスということも大切なのだろうと読み解きました。

 

■人格への教育リーダーたるもの人格がすべてと言っても過言ではありません。

良いアイデアを考えられる人であっても、素晴らしい人格なしに人を巻き込むことはできないですし、事業を成功させることもできないでしょう。

本の中では、「極端に走らない」「中庸を失わない」「穏やかであれ」と書かれています。

 

■社会全体の利益追求私たちは無意識的に局所的な利益追求に走る傾向にあるようです。

特に営業パーソンにとって、目先の数字を取ることは必要です。

ただ、忘れてはいけないことは社会全体を考えることだと思います。

確かにスケールの大きいことで難しい感じもしますが、ありきたりの提案をしても競合と差別化することが困難である今、我々は社会全体を考えなおす良い機会なのかもしれません。

 

私は、これら3つのことは現代においてまさに必要な考えなのではないかと感じます。本著は昔に出版された本ではあります。しかし書かれている内容は、2020年にこそ向けられたメッセージのように感じるのです。

 

さて、これらの学びを元に営業パーソンについても踏み込んで考えてみます。

 

4. 淘汰される営業と生き残る営業

さて、「論語と算盤」からの学びを元に、営業パーソンについて考えていきましょう。

 

最近、お客様とお話をする中でよく耳にする言葉が、「頑張って提案してもなかなか差別化できない」という悩みです。

要するに、何を提案してもコモディティ化してしまっているという現実です。

 

書店に行くとこの本が平済みされていました。

 

営業はいらない (SB新書) (日本語) 新書

 

また、10年後になくなる仕事ランキングでもかなり上位に来ているのが営業(訪問販売員)です。

営業はいらない (SB新書) (日本語) 新書

こちらは、営業パーソンである私にとってなんだかさみしくなるようなメッセージです。

 

また、先ほど紹介させていただいた、「営業はいらない」という本の帯には、ホリエモンが「20年で100万人の営業が消えている」と書いています。100万人というと、広島市や仙台市の人口に匹敵する人数です。これは相当な人数ですよね。

 

しかし、その帯には「最も大事で、最も必要のないもの、それが営業ということだ。」とも書かれています。

 

これは私の意見ですが、「時代とあわせて変化ができる営業は生き残り、それ以外は淘汰されていく。」それが営業なのだと思います。

 

昔は存在しなかったインサイドセールスという言葉も出てくるなど、確かに営業というものは変化に対応して生き延びてきている職種です。

 

そして、今の時代にあった営業とは「論語と算盤」をもとにした、「現実と学問の一致、人格への教育、社会全体の利益追求」を考えられる、かつ体現できる営業なのではないでしょうか。

 

コロナウイルスの厳しい現状を打破するためにも、私はこの「論語と算盤」に立ち返るべきなのだと思います。

 

5. おわりに

渋沢栄一の資料館が、東京都北区王子駅からすぐ近くにあります。

 

私も何度か足を運びましたが、とても良い場所です。

(※石井は王子駅が最寄り駅です。笑)

 

本を読んで学ぶことも良いですが、偉人が住んでいた近くにいくこともまた、エネルギーをもらえるのでオススメです。

 

100年に一度と言われるような大災害が10年に一度くらいで起こる現代において、生き抜き、より良い世の中を創っていく…

そのために、「論語と算盤」は必須だと感じます。

 

本日ご紹介した本のAmazonリンクはこちら⇒論語と算盤

 

〇トップセールスの本棚とは?
【毎週月曜日配信】弊社の社員はじめ、トップセールス経験者が厳選した本をご紹介しています。
営業におけるスキルのみならず、幅広い視点から営業を捉えていたりもします。
ぜひ、営業パーソンにとどまらず様々な職種の方にも読んでいただきたいです。

 

ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。3歳息子のパパ。

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