若き友への人生論(森 信三著 2015年 致知出版社)~二度とない人生を、どのように生きるかを考えるために~
こんにちは、石井です。
本日は、森信三氏の「若き友への人生論」という本をお届けします。
森信三氏は、「国民教育の師父」と呼ばれ、現在でもなお多くのビジネスパーソンが慕っている教育者です。
代表的な著者には、「修身教授録(森 信三著 1989年致知出版社)」があります。
これは、教師である森信三氏が、生徒に対して授業をする様子が書かれています。
今回は、そんな森信三氏の人生に関する書籍です。
私たちが、これからどのように生きていくのか、それを深く考える洞察を与えてくれるに違いありません。
目次
1. 二度とない人生
森信三氏の書籍には、たびたび「人生は二度ない」という言葉が出てきます。
このメッセージを解釈すると、私たちがこれからの人生を考える上で、まず認識しなければならないことは、「人生は二度ない」という真実です。
確かに、宗教によっては、輪廻転生を信じている方もいます。しかし、生まれ変わりがあったとしても、今この瞬間に生きている人生は一度きりしかありません。
私たちは、人生を考える上で、これを念頭に置かねばならないのです。
2. 大自然を意識せよ
二度とない人生を意識した上で、私たちは大自然も感じなければなりません。
森信三氏は、以下のような言葉を残しています。
われわれの「生」は、せいぜい百年以内に過ぎないにも拘わらず、その為めに準備せられた大自然の営みは実に無窮の太古遥遠な時代を発しているという事実である。
皆さん、読んでみていかがでしょうか。
私たちは、つい目の前の出来事や、周りで起きている情勢ばかり意識して生活しています。
しかし、私たちがこの世に生を受ける、ずっと前から地上は存在していました。それを考えると、私たちの存在はとても小さなものなのかもしれません。
この事実を受け入れる必要があります。
ただ、いくら小さな存在であっても、私たちはこの世に生を受けた意味を考え、理解し、生き切らねばならないのです。
3. 生きる意義を考える
生きる意義とは、生まれた時に与えられるわけでもなく、生きているうちに教えられるものでもないかもしれません。
しかし、私たちは地球に「生」を受けた以上、意義を考えなければなりません。
ここでも、森信三氏の言葉を一部編集して引用します。
この地上的「生」を恵まれたことについて、その意義を探求しなければならない。
私は、ここで「探求」という言葉に注目しました。
探求とは、深く求めることであり、すぐに見つかるものではありません。人生をかけて、意義を考え、生きていくことが重要なのではないでしょうか。
4. おわりに
いかがでしょうか。
皆さんは、仕事を通して何を実現したいですか。
それは、人生を通して達成したいことでしょうか。
森信三氏が、人生の意義は「探求」と述べたように、これらはすぐに見つかるものではないはずです。しかし、「探求」しない限り、見つかるものでもありません。
私たちは、一度きりの人生を生きるために、人生の意義を考え続けなければならないのです。
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石井 健博
ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。5歳息子のパパ。