PEST分析に加えて大切なEとL!
こんにちは、石井です。
私は、2017年より株式会社アルヴァスデザインにジョインしたメンバーで、営業・教育コンテンツ開発・講師登壇、そしてマーケティングなど幅広く仕事をしていきました。
現在は、イギリスにあるリーズ大学のビジネススクールのMBAコースに留学しています。留学期間は、2022年9月から約1年間です。
こちらの留学レポートは、不定期に更新し、イギリス現地のMBAコースでの学びや、国際交流などを配信していく予定です。
過去の記事はこちらです。
リーズ大学MBAの留学記スタートします。
寮の様子を公開しています。
「MBAでどのように学ぶのか」を学ぶ:その1
「MBAでどのように学ぶのか」を学ぶ:その2
キャリアを考える①:キャリアをどう考えるか?
キャリアを考える②:今の時代、履歴書はAIでチェックされると思いなさい。
ケーススタディで意識すべきこと①
ケーススタディで意識すべきこと②
意思決定の際に意識したいファスト&スロー
専門家になる必要はないけど知らないといけないアカウンティング&ファイナンス
意思決定の前に知って得する8つの欠陥
目次
1. 外部環境は機会?脅威?
ビジネスは、外部環境に影響を受けます。
例えば、「法律の改正」や「経済の変動」などは、ビジネスに影響しますね。また、「新型コロナウイルス」も外部環境の1つです。
新型コロナウイルスによって、多くのビジネスが打撃を受けました。しかし、一方で新型コロナウイルスにより、特需を経験したビジネスも存在しています。
例えば、消毒剤や換気機器などのメーカーは、一時的に売上が上昇したことが容易に想像できます。
このように、外部環境の変化は「機会」にもなり、「脅威」にもなります。
2. 定番のPEST分析
外部環境を分析する上で、欠かせないことがPEST分析です。これは、定番中の定番ですので、簡単な解説にとどめます。
PESTは、Politics(政治)・Economics(経済)・Society(社会)・Technology(技術)の頭文字をとった造語です。
改めて確認したいことは、PESTの4つの事柄は、多くのビジネスパーソンにとって「影響の輪の外にある」ということです。つまり、ビジネスパーソンの努力によって、PEST自体を変えることは難しいと言えます。
では、どうすれば良いのか?3つのポイントが大切になります。
その1:PEST分析をすることで、変化した外部環境を知る
その2:変化した外部環境に適応できるように、自分たちのビジネスを進化させる
その3:進化させたビジネスが変化した環境にマッチしているか検証する
3. EとL
PEST分析に加えて、押さえたい事柄にEとLがあります。
Ecology(生態)とLegal(法律・規制)です。
Ecologyとは、気候変動や汚染などサステナビリティを意識した分析です。直接的に生態に悪影響を及ぼす事柄に加えて、いかに持続可能な社会に貢献するかという視点も大切になってきています。
まさに、SDGs(Sustainable Development Goals)に代表されるように、世界が注目しているテーマです。
ここで押さえておきたいことは、Ecology(生態)を意識した経営をすることは、他社に対して優位になる(Competitive Advantages)を獲得する要因になる可能性があるということです。
例えば、私たち消費者の中には、「環境に優しい商品」をあえて選択している方々がいます。これは、「環境に優しくない商品」に対して、競争優位な状態になっていることがわかります。
続いて、Legal(法律・規制)も見ていきましょう。
法律や規制を遵守してビジネスをすることは、当然のことながら大切です。加えて、私たちはこれら(法律や規制)には明文化されていないながらも、遵守したい事柄も持ち合わせています。
どの企業でも、「こういう企業とはパートナーになりたくない」「こういうカスタマーには勝ってほしくない」というような一線がありますよね?
このようなものを含めて、Legalを分析していきます。
上記のように、PEST分析に加えて、最近ではEとLも分析していくことが主流になりつつあるようです。
4. おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、ストラテジーのクラスで学んだ外部環境の分析についてのコラムでした。PEST分析だけでなく、EとLも分析してみることで、より外部環境の精度が高まるはずです。
ぜひ、自社の外部環境の分析の助けになれば幸いです。
~イギリスであったこんなこと⑫~
リーズ大学には、日中に子供の面倒見てくれる施設があります。要するに、日本でいう保育園のような扱いでしょうか。大学の中にあることがびっくりですよね。
子育てをしているから留学はあきらめようかな…とお考えの方がいれば、このような施設のある大学を探してみることも良いと思います。何かあったときにもすぐにお迎えに行けますし、教授陣の子育てへの理解もありますよ。
石井 健博
ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。5歳息子のパパ。