5F(ファイブフォース)分析+αが現代の主流!?
こんにちは、石井です。
私は、2017年より株式会社アルヴァスデザインにジョインしたメンバーで、営業・教育コンテンツ開発・講師登壇、そしてマーケティングなど幅広く仕事をしていきました。
現在は、イギリスにあるリーズ大学のビジネススクールのMBAコースに留学しています。留学期間は、2022年9月から約1年間です。
こちらの留学レポートは、不定期に更新し、イギリス現地のMBAコースでの学びや、国際交流などを配信していく予定です。
過去の記事はこちらです。。
リーズ大学MBAの留学記スタートします。
寮の様子を公開しています。
「MBAでどのように学ぶのか」を学ぶ:その1
「MBAでどのように学ぶのか」を学ぶ:その2
キャリアを考える①:キャリアをどう考えるか?
キャリアを考える②:今の時代、履歴書はAIでチェックされると思いなさい。
ケーススタディで意識すべきこと①
ケーススタディで意識すべきこと②
意思決定の際に意識したいファスト&スロー
専門家になる必要はないけど知らないといけないアカウンティング&ファイナンス
意思決定の前に知って得する8つの欠陥
PEST分析に加えて大切なEとL!
目次
1. 5F分析とは?
前回のPEST分析に加えて、今回も外部環境について見ていきます。
5F(ファイブフォース)分析は、マイケル・ポーター教授により発表されました。あまりにも有名であるためご存じの方も多いはずです。
5F分析とは、5つのForce(脅威)について分析します。
その1:競合(Competitive Rivalry)
多くの企業には競合が存在しますね。その競合の動向は、大きく自社のビジネスにも影響をします。
その2:新規参入(The Threat of Entry)
どの業界に対して、どのくらい新規が入り込んでくるかを分析します。入り込みにくいことを、参入障壁(Barriers to Entry)が高いと言います。
その3:代替(The Threat of Substitutes)
特質は違っていても、期待する効果が見込める場合、顧客が買い替える可能性があります。新規参入と異なる点は、似たような商品ではないものに代替えされるということです。つまり、他の産業にも目を向ける必要があるわけですね。
その4:買い手(The Power of Buyers)
買い手にとって、品質が低い商品やサービスでも良い場合は、当然のことながら今よりも安く買いたいと思いますね。
また、顧客が自社で生産できる場合は、他社から買う必要もありません。このように、買い手の動向を常にチェックしておく必要があります。
その5:売り手(The Power of Suppliers)
売り手側の商品やサービスの需要が多い場合は、値段を高くしても売れる可能性があります。このような時は、売り手との力関係のバランスが崩れてしまうかもしれません。売り手の動向もチェックが必要です。
2. いま、注目したいこと:6つ目のForce
5F分析に加えて、6つ目のForceがComplementors and Network Effectsです。少し和訳が難しいのですが、「補うものとネットワークの効果」といったところでしょうか。
具体例をお伝えすると分かりやすいです。
皆さんは、どのスマートフォンをお使いでしょうか。私はiPhoneユーザなのですが、当然のことながら、多くのアプリを使用しています。
このアプリの性能が上がると、iPhone使用の満足度も高まりますよね?
つまり、Apple社の製品であるiPhoneの満足度を、他社が作ったアプリによって高めている(補っている)と言えます。これが、Complementors(補うもの)という考え方です。
また、Network Effects(ネットワーク効果)とは、そのネットワークに入ると、他にスイッチしにくくなるようなものです。
例えば、iPhoneでしかないアプリのネットワークに入った場合、アプリを作っているのはApple社ではないものの、他社のスマートフォンに切り替えようと思わないかもしれませんね。これは、Apple社によっては大きなベネフィットとなります。
以上が、Complementors and Network Effectsでした。
3. おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回も外部環境の5F分析をメインにお伝えしました。
自社の産業を分析する際には、とても役に立つフレームワークです。
また、Complementors and Network Effectsという観点もぜひチェックしてみてください。私も、もう少しこの知見を高めてみたいと考えています。
~イギリスであったこんなこと⑬~
イギリスは、日本と比較してとても乾燥しています。そのためか、洗濯物は余裕で室内で乾きます。というよりも、加湿するために室内で干すという選択をしています。
急に雨が降ることも多いので、日本のように外で洗濯物を見かけるシーンって驚くほど少ないですよ~(ただ、どういうわけだか電線に靴が干してあった~笑)
石井 健博
ブランドマネージャーとして、マーケティングを担当。
営業・リベラルアーツ・マネジメントなどのコラムを発信中。
趣味は、読書・英語学習・ラグビー。5歳息子のパパ。