貢献領域を広げ続ける
こんにちは、高橋です。
現在、株式会社アルヴァスデザインの理念に関するコラムを、継続的に発信しています。
今回は、その第十一回として「貢献領域を広げ続ける」をお伝えします。
前回のコラムまでのコラムはこちらから、お読みいただけます。
第一回:理念コラムを始めます
第二回:自他を尊重する
第三回:目的を持って取り組む
第四回:当事者として価値を発揮する
第五回:体系的に学び続ける
第六回:一人で考えチームで磨く
第七回:相手と志を共感しあう
第八回:本質的な問いを考え合う
第九回:強みを活かす
第十回:新たな観点を共有する
目次
1. 貢献実感は働きがいそのもの
私たちビジネスパーソンは、何かに貢献することの対価として所得をもらっています。また、貢献することによって働きがいも感じることができます。
ここで意識したいことは、
- 所得があるから働きがいが高まるわけではない
- 所得があがったから働きがいが高まるわけでもない
ということです。
働きがいというのは、何かに貢献したときに生まれるものであり、その結果として生まれるのが所得です。決して所得があるから働きがいにつながるという構図ではない、ということが私たちアルヴァスデザインの考え方です。
2. 働きがいの源泉
アメリカの心理学者であるハーズバーグ氏の二要因理論によると、仕事を通して満足が得られる要因には「衛生要因」と「動機づけ要因」があります。
簡単に二者を説明すると、以下のようになります。
- 衛生要因とは、報酬・ステータス・職場環境によるもの
- 動機づけ要因とは、仕事への貢献や達成感によるもの
2020年惜しまれながらもこの世を去ったハーバード大学ビジネススクール教授のクリステンセン氏の名著「イノベーション・オブ・ライフ(2012年 翔泳社)」では、「動機づけ要因」の大切さが書かれています。
クリステンセン氏によると、
衛生要因はなければ不満足につながるが、潤沢にあっても満足につながらない
としています。
つまり、私たちは仕事への貢献や達成感を持つことこそが、本来的な仕事のやりがいにつながるのです。
それくらい仕事に貢献するということは大切であり、報酬やステータス、職場環境よりもずっと重要視すべきものです。
3. 貢献領域は意志を持って広げる
私たちビジネスパーソンは、ある仕事を一定期間遂行すると、レベルもアップしてその仕事に対しての完成度も高まっていきます。
ここで多くの会社が取る手段の1つとして、ジョブローテーションがあります。
つまりは、仕事を定期的に変えることによって、貢献を実感しやすくする効果があります。
しかし、私たちアルヴァスデザインは、積極的なジョブローテーションはしません。
なぜならば、仕事内容を変えることよりも、私たち一人ひとりが意志を持って、自ら仕事の領域を広げていくことに意義を感じているからです。
先ほどのハーズバーグ理論に戻ると、真の働きがいは「動機づけ要因」から生まれます。
私たちは、この考えに賛同しています。
つまり、意志を持った内的な動機によって、自ら貢献領域を広げていき、結果として働きがいを感じることができるステージを自分たちで創り出していくのです。
4. 本当の楽しさって何?
私たちは、「営業する/されるが楽しい世の中の実現」をビジョンとして掲げています。
ここの楽しいとは、決して気分的なものではありません。
厳しいけど、辛いけど、だけど自分の意志で選んだこの道を楽しむという感覚に近いです。これは、まさしく内的な動機づけをしたからこそ感じることができる仕事を楽しむ境地といえます。
5. おわりに
いかがでしたでしょうか。
本日は、貢献領域を広げ続けることに関しての記事を書きました。私たちが考える貢献や働きがい、そして営業を楽しむという考えを感じ取っていただけましたでしょうか。
私たちは、いつでも成長段階にあります。いくつになっても、自分で意志を持って貢献領域を広げようとすれば、成長することができます。
その過程は、決して楽なことばかりではないでしょう。
ただ、きっと楽しいはずです。
私たちは、営業をもっと楽しくするために、貢献領域を広げ続けたいと思います。
高橋 研
代表取締役 CVO
早稲田大学大学院理工学研究科終了後、株式会社ファンケルに入社。
その後、30歳を節目に営業の世界に飛び込み、多くの会社の教育支援に携わる。
2013年株式会社アルヴァスデザイン設立。2018年「実践!インサイトセールス(プレジデント社)」出版。